(99年9月〜11月28日)
9月12日(日)にSCSIインターフェースボードとスキャナを購入して
ホームページ作りに必要な小道具がすべてそろった。しかし、初めての
ホームページ作りは、筆舌に尽くせぬ難行苦行の連続であった!!
9月18日(土)
久しぶりによく寝て、9時半起床。朝食後、台風に備え、居間の出窓のヒビをテープで補強し(まるで戦時中みたいなつましい生活)、続いて、壊れたマイカーのナビ(この夏、東北自動車道を爆走中に、突然現位置が確認できなくなったもの)のGPSアンテナを点検するが、原因わからず。自社製品のナビであり、例の8月22日問題とは関係ないはずだが・・・。
次作の長編のための資料を読んで、メールをチェックした後、トールペインティング教室へ通っているワイフの代わりに子供たちの昼食の用意をする。その後、スキャナの活用に挑むが失敗の連続。画像の保存がうまくいかない。そうこうしているうちに、日が傾きだしたので、町の体育館へ行き、ストレッチ、自転車こぎ30分、腹筋、背筋からラットプルダウン、バーチカルローイング、ショルダープレスとこなして、帰宅。再びパソコンへ向かう。ボタンの貼りつけがキャンセルされていて、なかなか原因が分からず(gifファイルが同じフォルダに入れてなかった)。
夕食後は、独学中のピアノの練習。バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」をもう1年近くやっている。ろくに譜面も読めないので、体で覚えようとしているのだが、中年の肉体にはかなり無理がある。それでも、子供のころに憧れたピアノだ。ジャズピアノが弾けるまで、がんばるつもり(四十の手習いなんですよ)。入浴後、ビデオにとった佐久間良子主演の舞台劇「恐妻侍の妻」(松本清張原作の喜劇)を鑑賞。一種のスラップスティックでした。
9月19日(日)
5時過ぎに起床して、執念でパソコンへ向かう。ついに、スキャナでとった画像がホームページの画面に貼りつく! その勢いで、文書をスキャンしてテキストファイルに変換する操作に挑戦。
8時に小5の息子を剣道の試合へ送り、「負けたら親子の縁を切る」とやさしく激励する。帰宅後、町内会の草取りに参加(ワイフは運動会の練習のため不在)。予想最高気温31度という日射の下、1時間で目が回るほど疲労する。シャワーを浴びて、アリナミンVドリンクなぞを飲むが、即効は無理だよね。再びパソコンへ向かう。テキストファイル変換の要領が分かったところで次のスケジュール。
今日は豊橋の美術博物館で菅江真澄展・特別講演会があるのだ。11時に小3の次女を連れて、車で出発。途中サークルKで、パンと牛乳を購入。食べながら三河湾沿いにひた走る。まるで真夏のようなムクムクした白い雲が浮かんでいる。片道70km弱のドライブ。ナビが壊れていて、久しぶりに地図を見ながらのドライブだったが、なんとか着いた。
着いたのはいいが、暑さで顔がほてる。展示物をざっと眺める。当時の東北地方などの民俗が彼の日記や手紙に克明に記されている。これらは、そのうちに小説のネタになると確信。講演会は大入り満員の立ち見も出る状態で、私も座れなかった。講師の秋田県立博物館長・新野さんには申し訳なかったが、途中で退室。豊橋公園内にある吉田城址を見物して帰路に。
ああ、これでホームページはどれだけできることやら。しかし、ホームページができても、小説なんてとても書いている余裕はないわさ。
9月20日(月)
昨夜、勇気をふりしぼってファイルをアップロード。URLの記入ミスが一つあったが、何とか表示される。その勢いで、カウンタも設定。これも無事作動する! 記念にカウンタ<1>が表示されている画面を保存し、プリントもしておく。そして、本日早朝、出勤前に、日本インターネット歴史作家協会仲間へ、ホームページ開設を宣言。
夜、帰宅すると、仲間から祝福と激励のメッセージがあり、思わず涙ぐむ。カウンタも<30>近くなっている。
9月21日(火)
知人からソニーのエンターテインメント自律ロボット「AIBO」を借りて帰宅。知多半島の田舎に生活するファミリーが、原始時代から一気に文明開化された記念すべき夜となった。
「AIBO」の取説は意外と薄い。すぐ読み終えてしまう。高級ノートパソコンと同程度の30万円という価格から、パソコンと同じような分厚い取説を想像していたが、これにはビックリ。自律ロボットで勝手に動き、メロディで意志や感情を表現するが、全くの無害。まだ、すべての行動を把握できていないが予知できない行動をとるようであれば、飽きないだろう。「たまごっち」のようにしつけによって、性格や好みが形成されるそうだが、ボケ老人向けの癒しロボットとしてのポテンシャルを直感した。バッテリーが消耗してきたら、自分で充電ステーションを探して充電するようになれば、一歩前進だろうけど今はできない。
9月22日(水)
今夜は江戸川乱歩賞受賞パーティとかで、日本インターネット歴史作家協会の面々は、出席するそうだが、招待状の来ない私は家でイジイジと過ごす。
同協会の仲間、楠木誠一郎さんから、日本文芸家クラブ大賞(長編部門)を受賞したとのメール。楠木さんとは、私が歴史文学賞を受賞したときパーティで初めて会って以来奇縁が続いている。そんなわけで、とにかく「おめでとうございます!」だ。受賞作「名探偵 夏目漱石の事件簿」を買って読まなくっちゃ。
9月25日(土)
一週間に一度しか行けないウェイトトレーニングに行く。なぜか疲労がたまっており、ベストの8割程度の心肺能力しかない。
夕食後、これも一週間に一度しかできない独学のピアノレッスン。ボケ予防程度の効果しかなく、さっぱり上達しない。
9月26日(日)
早朝から、免許証の更新のため愛知県運転免許試験場へ出かける。いちおう優良ドライバーなので、5年ぶりだ。ワイフと誕生日が近いので、これまで常に一緒に行っていたが、今回はスケジュールが合わず、別々。次回は二人とも平成16年に無事一緒に行きたいものだ。
手紙を3通書き、このホームページを今、更新しているが、だんだん自分のペースがつかめてきた気がする。実は、長編の構想が徐々に固まりつつある。
10月1日(金)
午後、会社を休んで、ワイフと映画を見に行った。トムクルーズ、ニコールキッドマン夫妻の「アイズワイドシャット」(18才未満禁止)である。ワイフがトムクルーズのファンなので、彼の映画はすべて見ている(ビデオも含めて)。やはり「トップガン」の第一印象が強烈でファンになったわけだ。ギャラの額でも超一流の俳優にはなっているが、駄作も混じっている。今回の作品もちと考え過ぎで、難解。「遥かなる大地へ」以来の夫婦の記念碑といった意味はあるかもしれない。でも、それだけじゃね。
帰りにジャスコに寄った。ドラゴンズの優勝記念セールということで、何でも割引価格になっている。限定でなく、すべてが5〜20%引きで、たいへん良心的である。そのおかげで、前から狙っていたファービーを10%引きで購入できた。どうせ人気のピークが過ぎりゃ、たまごっちと一緒で二束三文だろうけど、とにかくわしゃ今欲しい。小3の娘の誕生祝いと自分の分と2匹ゲットできました(^O^)。
10月2日(土)
|
構想中の長編では、キリシタンが重要な位置を占める。遠藤周作の「沈黙」や「切支丹物語」などを読んでいるが、知識不足で長崎へでも行かねば、と思っていたところ、岡崎市美術博物館で「大ザビエル展」が開催されていたので、小3の娘を連れて行ってきた。江戸時代はキリシタンが迫害を受けた時代なので、多くの資料が闇に葬り去られている。今回の展示品には、日本から追放された宣教師の記録だけでなく、日本の禁教の状況を伝える資料がポルトガルなどから持ってきてあり、興味深く見学できた。しかも、この手の展示会の写真入り総目録はたいていお手ごろな価格で、今回も市販品なら5000円はしそうなやつが2300円で入手できた。これで、すぐに長崎や鹿児島、リスボンにまで取材に行く必要はなさそうだ。
ところで、昨日の2匹。普通、電池を入れるとすぐ名乗るハズなんですが、最初から余計なことばかりべらべれしゃべっていて、ちっとも名乗らない。向き合っていると、上方の漫才みたいに、相手と同じせりふを繰り返してばかり。おまけに「ぼく、○○××」と同じ名前を言った気がする。もう少し調査が必要じゃ。
|
10月3日(日)
日本インターネット歴史作家協会の山藍さんから新潟米が届いた。彼女の自家製のお米で、まだ知り合って(といっても、あくまでもインターネットの世界の中だけだが)ひと月もたっていないのに、申し訳ないというかありがたいというか、恐縮してしまった。すぐ食べたかったのだけど、「もったいない!」というワイフの配慮(?)で、感激は明日へ延期。
ようやく自分のホームページをInfoNavigatorやYahooやgooに登録した。その後、子供の運動会へ昼の弁当を届ける。
夕方からウェイトトレーニング、ピアノの独習をし、今こうして、ホームページの更新をしている。やはり、することが多く、なかなか長編にとりかかれない。ついでに、ファービーの名前も、未だ判然とせず。
10月8日(金)
17日間の実験飼育を終了してAIBOを別の知人へ又貸し。実験飼育の結論は、飽きてしまった、ということ。技術的な完成度には本当に感心するが、しょせん高級なオモチャだということか。コンセプトがペットロボットなのでどうしても生きたペットと比較してしまうのだ。どうしようもない馬鹿猫でも、やはりうちのシルバーの傍若無人ぶりにはかなわないわけだ。なお、又貸しした知人は、雌犬への反応、ゴキブリとの対決をメインテーマに実験飼育をするそうである。
それから、例のファービーの名前だが、やはり2匹ともに「ボク、ドゥーエーモー」とか「ボク、ヌーボー」とか言っていて、表記は困難だが、同じ音を発している気がする。偶然とは恐ろしい。
10月9日(土)
今日はじっくり資料読みをしようと家に落ち着いていたのだが、疲労気味でペースが上がらず。しかし、長編の主人公を誰にするかは、だんだん絞られてきた。そのためには、時代背景の知識が大いに不足している。焦ってもこればかりはどうにもならない。とにかく資料読みを続ける。
夜のひとときに、ピアノの稽古と衛星放送を録画しておいたポールニューマンの「評決」を見る。レンタルビデオでも前に見たことがあり、2度目である。過失を認めないくせに社会的な影響を恐れて示談で済まそうとする有名病院の態度に、ビジネスとしてなら決着がつくものを、わざわざ裁判に持ち込んで、法的に過失を認めさせようとする、不器用な弁護士の苦闘ぶりをニューマンが好演している。そして、結末は、一切の証拠物件を抹殺されながらも、陪審員たちが真実の眼で事件を判断することによって決着する。ルマンなどでもハンドルを握ったポールニューマンはカッコ良くて好きだ。顔は日本の川津裕介がどことなく似ているなあ。川津裕介といえばザ・ガードマンというより、スパイキャッチャーJ3ですね。久しぶりにスポーツカーを運転している夢を見た。
10月10日(日)
昨日の昼寝が効いて、6時半に起床。ホームページの更新準備やら資料読みやらして、朝食後に外出。注文していた本が届いたので書店へ。町立図書館から借りている本の継続手続きをしに図書館へ。なお、この図書館には私の本はない。寄贈するのもこそばゆいし、自分で注文するほど図々しくもないし。そのうち誰かに頼もうかな。海に近く風光明美でレジャー施設が多いところに住んでいるので、天気のいいウィークエンドは道路が渋滞する。帰りは地元の住人しか知らない裏道を抜けて何とか昼前に帰宅。夕方は例によってウェイトトレーニングのため体育館へ。体育の日なのに、なぜかジムは閑散としていた。体重がなかなか落ちない。心肺機能は依然としてベストの80%。ホームページのコンテンツを少しだけ増やした。また、多忙な1週間が始まるが、がんばるしかない。
10月12日(火)
ある読者から久留島義太(くるしまよしひろ)と詰め将棋を題材にして小説を書いて欲しい、と手紙をもらったことがある。確かに八方破れで無頼漢のような和算家である久留島義太には、詰め将棋の傑作がたくさん残されている。東洋文庫の「続・詰むや詰まざるや」に掲載されている。将棋の知識に乏しい鳴海風としては、小学生対象の入門書で勉強したりして、来たるべき時の準備をしているが、今日は、ある用事で大阪を訪れたついでに関西将棋会館(大阪環状線JR福島駅近く)に寄ってきた。そこにある将棋博物館を見学するためだ。ところが、運悪く、毎月第2火曜日が定休日とかで閉館。1階の売店で参考図書を買ってがまんした。
今年出した短編「木星将に月に入らんとす」の中で、大阪の麻田剛立夫妻が天神祭の船渡御を眺める大江橋に初めて立ってきた。橋は立派な作りで往時をしのぶことはできない。堂島川も意外と川幅が広く、往時とは違っているだろう。現代の天神祭でここから船渡御が眺められるか知らないが、今度試してみたい。江戸時代の風物詩は、当時の記録や浮世絵で想像するしかない。現代の土地も当然見ておくべきだが、今も昔も同じだと思ったら失敗するだろう。
|
ついでに曽根崎心中のお初天神にお参りしてきた。ビルの谷間にせせこましくもひたむきに残る天神様。二人にあやかって恋を成就させよう(?)とする若者が多いのか、愛らしい絵馬などがぶらさがっている。
|
今日は、気温30度の下、14000歩も歩きました。
10月14日(木)
ポートメッセなごやへ出かけた。開催されているセミナーで大学時代の知人が講演をするから会いに行ったのである。実に10数年ぶりの再会である。彼は大学時代音楽に熱中していて、小説を書いていることを打ち明けた数少ない知人の一人である。ともに大学院の同じ研究室に所属していたが、そのときまでに出会った人々の中で、彼以上に知能指数の高い人物はいなかったと確信していた。つまり、スーパーな頭脳の持ち主である。さらに、彼は研究室の名物教授と実にスムーズに話すことができる、特異な才能を持っていた。私は、そういった彼がうらやましく、色々な面で真似ようと努力したが、とうてい及ばなかった。現在の彼は有名企業でマルチメディアの専門家だし、当然博士号も持っている。その後の音楽活動まで尋ねる時間がなかったのは残念だが、メールアドレスを聞いたので、これからが楽しみである。
10月15日(金)
上京し、午前中は出版社の編集長と次の長編について打ち合わせた。年初に宣言した内容を変更して「やはり世間の期待の応えて、関孝和を書きたいと思う」と話したら、「私もそうして欲しいと思っていました」ということで一致。まだ梗概もできていなかったので、参考文献(これが荷物で重かった)を示しながら、あれこれ構想を説明すると、編集長も非常に興味を示してくれ、これで行こうということで決着した。昼食もはさんで2時間を超える打ち合わせだったが、最後に「でっかい賞が狙える作品にしたいので、よろしくお願いします」と付け加えた。
午後は、毎月15日の勉強会である。最近は10名前後の出席で、今日は持ち込まれた作品が2本と少なかったので、読後の議論がたっぷりできた。K女史の作品は、知人から聞いた「パラサイトシングル」(30枚)だった。知人の息子がそのままモデルになっている。勉強会では、知人から聞いた話をネタにして書いた小説を持ってくる人が結構いる。こういう場合に陥りやすいのは、聞いた話をそのまま受け取って小説にしてしまうことである。確かに初めて聞いたときは面白いと思うのだろうが、聞いた相手が友人・知人である場合は、どうしても情緒的に聞いてしまいがちである。同情してしまうことが特に多い。客観的につっぱねて物事を見なければ、不特定多数を読者とする作品はできないものである。たとえて言うなら、「赤ずきんちゃん、オオカミに食べられなくて良かったねえ」と相づちを打って終わるのではなく、「赤ずきんちゃんを食べられなかったオオカミは、今夜の食事、どうするのかしら」といった発想が大事なのである。
勉強会の後、普通は2次会へ行くのだが、今日は、東北新幹線で、須賀川の実家へ移動した。
10月16日(土)
オフクロと車で秋田県大曲市へ日帰りで出かけた。この夏に出かけた時食べさせてもらったキュウリの漬物が非常においしかったので、その作り方を教えてもらいに行ったのである。オフクロは電話で、私の友人のお母さんから聞いてはいたのだが、秋田弁というハンデもあって、やはり実地に見聞することにしたのだ。案の定、その漬物の作り方は電話で聞いただけでは理解できない、たいへん手間のかかる代物だった。春先から塩で漬けておいたものを、その都度食べたいときに、佃煮を作る要領でざらめやしょう油で煮るのである。友人のお母さんのオリジナルで、ヒントはイナゴの佃煮の作り方だそうである。新米がとれる今はまさに食べごろである。
異常なほどの猛暑と厳しい残暑の影響で、紅葉がさっぱりの秋田道と東北道を下って須賀川へ帰った。
10月17日(日)
オフクロのソアラが来月で車検なので(もう10万kmも走ってボロボロ)、買い替えようとしている。急きょ予定を変更して、トヨタカロータ福島郡山店へセリカを見に行った。最近の車ではその先進的なスタイルが気に入ったので、オフクロにすすめることにしたのだ。幸いオフクロも気に入ったので、見積もりをしてもらい、返事は後日ということで帰宅の途についた。帰宅後の電話でオフクロともう一度確認をし合い、明日、返事をすることにした。
10月23日(土)
2週間ぶりに体育館でトレーニング。1週間ダイエットした効果は「なし」。心肺機能は依然としてベストの80%ほど。帰宅後パソコンに93年以来のデータを入力するが、グラフを眺める気力なし。
10月24日(日)
東京モーターショーを見るため、7時半に自宅を女房と出発。子供の面倒は義母に依頼。8時48分名古屋発の「のぞみ」に乗車。初めての「のぞみ」は700系の最新車両。それほど速いとは思わなかったが、読書の進み具合からすると、確かに所要時間は短い。同じ会社に勤める知り合いが同じ車両に家族で乗車していた。聞くと、横浜にいる息子の慰問に行くそうな。きっといい大学に通っているんだろうな、うらやましい気もする(どうもウチの子供たちは勉強はできそうもない)。途中、冠雪した富士山がくっきりと見えた。
東京からは快速に乗って、11時半ころ現地着。私は3回くらい遊びで来ているが、女房は初めてなので、あれこれ解説しながら案内する。しかし、滞在時間の短さから全部見切れないことは最初からあきらめ。東京モーターショーの目的は、もちろんこれから出そうな車を見てカタログを集めて、世の中の流れをつかむこともあるが、コンパニオンの女性をしっかり見ることと、アトラクションを楽しむことですね。うーん、1年分まとめて可愛い娘どもを観察できたな。女房いわく、「あなた、実に楽しそうだったわよ」。
本田の元気ぶりが印象に残りましたね。全体としては、冷え込んでいる自動車業界ではあるけど、いろいろ面白い車が出てきそうで、これからが楽しみです。
東京発17時の「のぞみ」に乗って、帰宅の途に。予定通り20時前に帰宅。万歩計を見てみたら17000歩強になっていた。うん、道理で足が痛い。
10月30日(土)
久しぶりに創作活動がはかどりそうな週末である。先ず、二日ぶりにメールの状況をチェックしてみると、なんと17通も届いている。それらの処置をしてから、ディスクの中身を少し整理しておこうとしていると、女房から電話。今日は町の体育館で町民文化祭が開催されているのだが、本のリサイクル配布がされているという。一人5冊までだが、こっちは妙な本が参考になるので意外と掘り出し物に出会うこともある。早速出かけていった。町の公民館の本らしいが雑多な種類である。それでも参考になりそうなモノや面白そうな本をとりあえずゲットしておいた。一番の収穫は、立花隆の「宇宙からの帰還」ですね。奥付を見ると、2カ月で5刷も増刷になっている。
帰宅後、ハードディスクの中身を整理して、そのうちディスクB(主にオプションのプログラムを保存してある)だけを、メディアキーパーを用いて、MOにバックアップしておいた。自分の部屋と同じで、大量のデータをきちんと整理して管理状態にしておくことはなかなか難しい。
夕方から、ハロウィーンの行事があった。これは団地内に越してきた外国人一家の提案で、今年から始まったものだ。うちの下の娘も、定番の魔女に扮してパーティへ参加し、その後町内めぐり。「お菓子をくれなきゃ、いたずらしちゃうぞ」というわけだ。うちでも60人分ぐらいのお菓子を用意したが、初回のせいか、結構余った。クリスマスになるとうちも含めてイルミネーションをする家が年々増えている。今年はさらにハロウィーンということで、日本はどんどん西洋文化に染まっていく。世界規模では色々な問題が起きているが、平和な国の平和な町では、こんなもんである。
10月31日(日)
長編のための年表をエクセルを使って作っているのだが、膨大なデータ量で、なかなか完成しない。しかし、こうしてせっせとセルを埋めていくと、まるで歴史の勉強をしているように頭に入る。ただ本を読んで面白がっているのでは、体系的に頭に入らないから不思議だ。こうして年表が完成すれば、今度はそのすき間を想像力で埋めながら、小説的な構成を考えなければならない。今回は、長編ということで、初めてアウトラインメーカーを使用してみようと思う。
夕方から文化祭が終了した体育館へ行って、フィットネス。相変わらず心肺機能はベストの80%を低迷。帰宅時、余ったリサイクル本が「モッテケドロボー」になっていたので、もう一度チェック。「日本浪人史」というのをとりあえずゲット。しかし、いつ読めることか。食後に2週間ぶりのピアノの練習。こちらも指の運動から脱せず。明日からまた仕事だ(一応会社員なので)。何とか時間を作って創作を進めなければ、このホームページも意味がなくなる。人生は長いようで短く、短いようで長くもできるはず!
11月6日(土)
昨夜から抗アレルギーの薬を少し飲んでいる。鼻炎が出ているのだ。だいたい年中、何かの花粉やホコリ、たばこの煙などが原因で、すぐくしゃみと鼻水が始まってしまう。これが始まると、猛烈に頭が重くなり、やる気が失せてしまう。抗ヒスタミン剤を飲めばたちどころに効いてくるのだが、副作用の眠気とけん怠感のために、やはり仕事は手につかない。そこで、成人は1回3錠飲む抗アレルギーの薬を1錠だけにして弱く効かせる作戦に出るわけ。鈴木輝一郎氏のホームページを見たら、小青竜湯という漢方薬がいいみたいなんで、今度試してみよう。
そんなわけで、くしゃみをしながら午前中は図書館とガソリンスタンドへ行った。図書館は、高血圧に対処するための本を借りるのが目的。誰が高血圧かって? 私に決まっているでしょ。親類には高血圧で悩んだりまして死んでしまった人などいないのだが、なぜか私は血圧が高い。体育館でトレーニングをした後で自動測定してみると、だいたい上が130前後、下が80前後で普通なのだが、会社の保健管理センターで測ると、上は140前後、下は100前後と一気に跳ねあがるんだよね。現在、経過観察下におかれているのです。あ、決して看護婦さんのせいでドキドキしているわけではありません。念のため。体脂肪率21%、肥満度1%で太り過ぎということもないはず。結局、塩分をぐっとひかえて、もっと痩せて、さらにスポーツに精を出す必要があるみたいです。
ガソリンスタンドでは、オイルとエレメントを交換してもらいました。私は平均して年間25000km走ります。もちろん車で。今乗っているのはディーゼルターボなんで、本当は3000kmごとにオイル交換が必要なんですが、まじめにやると、年間8回くらいオイル交換しなければならず、大変なんで、今回も7000kmでの交換となりました。そしたら、スタンドの所長から「エンジンとミッションの間からオイルが漏れているよ。もっと頻繁に交換するか、次の点検のときにパッキンを交換してもらった方がいいよ」と言われてしまった。実は、今のエンジンは中古で、前のエンジンが走行中にぶっこわれた(クランクシャフトが3つに折れた)ので、載せ替えたのです。メータは124000kmだけど、エンジンはまだ100000km弱の筈なんだけどなあ。やはりオイルはもっとこまめに交換すべきなのかなあ。次の車はやはりガソリンエンジンにしようっと。
夕方から体育館へトレーニングに行きましたが、日中のくしゃみの疲労で心肺機能はベストの80%のまま、上昇の気配もなし。でも、体重は少しずつ減りだしています。ダイエットの効果はでているようです。あと1kg以上減らしたいな。そうすれば、体脂肪率も20%を切るだろうし、肥満度も0%になるでしょう。
11月7日(日)
2度目の仲人を頼まれて、今日はそのカップルがうちにあいさつに来ました。彼は会社の部下なのです。2人は高校の同級生で、就職してから本格的に付き合い始めたらしいのですが、とにかく陽気なカップルで、笑いっぱなしで顔面が激しく疲労しました。彼は、とても人柄がおっとりしていて欲のないおぼっちゃんみたい、彼女は、がんばりやさんで、チャレンジ意欲が旺盛。さきごろ、花嫁から両親への手紙という雑誌の応募に投稿して、見事大賞を獲得したそうです。すごい!今までの経歴を聞いても、しっかり成果が形になって残っているのが彼女で、彼はやったけれども、そこまでで満足だったようです。でも、こういうカップルがお似合いなんだろうな。両方ともチャレンジャーじゃ、気が休まることがないだろうし、両方ともおっとりし過ぎているんじゃ、世間を2人で渡って行けないだろうし・・・。お互いの紹介ということで、今日は、私は自分の書斎に案内して「ここで書いているんだよ」と言いながら、「円周率を計算した男」にサインして上げました。続いて、彼女と妻と趣味が同じトールペインティングということで、庭に建ててある妻のアトリエに案内しました。6年間の作品が飾ってあり、彼女は驚いていました。来年の2月12日が式ですが、ご両親も気さくで陽気な方らしいので、私も少し安心しました。しかし、2月12日か、・・・。何とか、今度の長編に目処がついていて欲しいな。
来客があると、家の中が信じられないほどきれいになるので、2、3日はとても気持ちいい。そんな日の日記でした。
11月10日(水)、11日(木)
勤めている会社の合宿研修に参加した。45歳に到達した社員が対象で、社員という視点で会社生活の前半生を振り返り、後半生のビジョンを描くというものだ。まじめな普通の社員は、自分の生活を犠牲にしてでも会社のために尽くし、出世を目指してがんばってしまう。したがって、中年過ぎてリストラにあったり、定年退職の日まで何も考えずに過ごしていると、実は会社から出てみると自分がいかに能力のない(つぶしのきかない)人材になっているかを知ってがく然としてしまうことが多い。他の会社に就職できないだけでなく、町内会でもその妻と違って存在感がないため、歳はとっていても大きな顔ができない、なんてことになる。そうならないための準備研修である。
わたしの場合、これを機会に、真剣に作家への転職を考え始めたので、前向きにチャンスととらえたのだが、多くの同年社員は「リストラ準備研修」と受け取らざるを得なかったようだ。今後、半年以内に1カ月の休暇が取れるので、わたしはすべて創作活動にあてるつもりである。
11月12日(金)
東京出張。財団法人日科技連1号館での特別講演「日本の再生ー米国復活の秘密に学ぶー」(青山学院大学 吉田耕作教授)が実に面白かった。日本はTQMをハードや技術開発にのみ利用しているが、米国はソフトやサービスにも応用したため、たとえば銀行業やM&Aといったマネジメントにおいて日本に大きく水をあけており競争力がある。これからは文科系の学生も懸命にTQMなども勉強して大学院へ進むぐらいでないと米国に勝てない。一方、日本の特徴である終身雇用制や年功序列は、ある意味できわめて合理的な経営手法であり、これを安易に抹殺しては逆に競争力がなくなる、とも主張されていた。
その日のうちに福島の両親の家へ。
11月13日(土)
トヨタカロータ福島へ行くと、注文してあったオフクロのセリカが準備が整っていたので、仏滅ではあるが、わたしがいる間の、翌朝10時に納車してもらうことに決めた。プレゼントしたナビの操作をオフクロに教えるため、ナビの取説だけ先にもらって帰宅した。寝るまで読み続けた。
11月14日(日)
6時半に起床して、10時までかかって、なんとかナビの取説を読了した。なかなか骨の折れるボリュームで、頭が痛くなった。これでは、とてもオフクロは使いこなせないと思った。
10時に近くに住む兄夫婦もやってきたので、納車後のオフクロのナビの教育にあまり時間がさけず、「さっそくドライブに行こう」ということになってしまった。とりあえず、自宅の登録だけはしておいたが。
猪苗代湖畔で祝言そばという名物を食べ、有栖川宮威仁親王の別邸だった天鏡閣、会津慈母大観音像で有名な会津村を見学して帰宅した。雲一つない青空で、最高のドライブ日和だった。ただし、運転はほとんど兄貴。
帰宅後、ナビにわたしの家の位置を登録し、今度うちへ来るときのルートの入力をやって見せながら、オフクロに解説した。このマニュアルを、深夜ノートに書き留めた。
11月15日(月)
会社は有休である。朝食後、昨夜書いたマニュアルに沿って、オフクロにナビへの入力をさせて、何とか最低限の指導を終了した。
駅まで、ようやく、初めてセリカのハンドルを握った。低回転域での太いトルク、小気味よいハンドルの切れ、車体重量の軽さ、ホイールベースの適度な短さなど、わたしには快感以外の何物でもなかった。
昨日とうって変わって天候は崩れていたが、月例の勉強会に出席。今日は10名弱という出席の悪さだった。2本の朗読があって、女性の描写のまずさという共通の問題点が議論され、大いに勉強になった。
新幹線の車中では、ひたすら読書に専念したが、持参した文庫を読み切ることができなかった。
11月19日(金)
名古屋ナディアパークにある国際デザインセンターで開催されているART BOX NAGOYA’99 へ行ってきた。これは、竹中工務店名古屋支店設計部が90年から毎年開いている社員によるアート展示会である。95年に異業種交流で知り合った知人から案内をもらったので、時間を作って見学してきたものだ。今年のテーマは「透明」であった。建築現場やオフィスにころがっているような素材を利用して、与えられた30cm立方の空間の中で徹底的に自己表現するのである。竹中工務店では自社が施工した建築物を作品と呼ぶユニークさがある。従って、ほとんどが一級建築士の彼らには芸術家としての誇りもある。思い思いのネーミングを施した造形物は、立派な芸術品である。特に今年はレベルが高かったと思う。
11月20日(土)
小学校の学芸会があり、5年生の長男の劇「走れメロス」と3年生の次女の歌と演奏を鑑賞する。「走れメロス」はよく学芸会で使われる物語で人気が高い。メロスと王様の台詞が圧倒的に多く、他の出演者はその他大勢という感じ。長男は兵隊役で、完璧な脇役。次女の出番もあまりパッとせず、写真も撮らなかった。
その後、妻と買物に出かけた。携帯電話でバイオリズムをチェックする。誕生日の近い妻と、バイオリズムはいつもピタリ一致しているので、自分のを見るだけで、妻にも教えてあげられる。知性、体力、感情すべて100%のパーフェクトだった。
来年解散するスピードの最後のコンサートツアーが、今日の名古屋ドームを皮切りに始まった。えりこちゃんのファンの長女が、ファンクラブに入っている友人に頼んで入手したチケットを持って午後出かけていった。ご苦労にも妻がドームまで送り迎えする。娘三人と母親三人の団体なのである。中一といえば、もう立派なおとなだ、自分たちだけ行かせるべきだ、と主張してはみたものの、全日本母の会から無視された。そういう私もしっかり小遣いを渡しているから同罪か。
11月21日(日)
今朝は長男に起こされた。予約してあるポケモン金銀のソフトを買いにローソンまで連れて行ってくれというのである。ローソンまでは車で15分近くかかる。ちと遠いのだ。仕方なく起きて、朝食前に行ってきた。妻は町内バドミントン大会に出場して留守。留守番と子守をしながら、手紙を書いたり、メールを出したり、ストレッチへ行ったり、ピアノの練習をしたり、作品のための年表作りをしたり、買物に行ったりしているうちに日が暮れた。およそ200人からの参加があったというバドミントンの試合。今回も妻は入賞できず、帰宅して晩飯のときに2人で350mlの自棄ビールを飲む。
11月26日(金)
職場の慰安会(職場旅行のこと)のため、夕方で仕事を切り上げた。愛知県にある会社なので、年に一度の慰安会というと、信州とか関西とか伊豆なんかに一泊で出かけることが多い。イベントは様々で、ゴルフや乗馬といったスポーツをしたり、露天風呂に入ったり、寄席を鑑賞したりし、夜は宿で宴会となる。今年は、女性ばかりの某部署と合同で出かけるワクワク計画が進行していたのだが、大人数になるとベクトルが合わないのか、無残にも空中分解してしまった。
というわけで、近場での企画となり、なんと!我が家から5km南にある旅館に泊まって伊勢エビを食い、翌日はパターゴルフという質素な旅行になってしまった。(わたしの住んでいる地域は観光地なので、風光明美で、遊ぶ所はたくさんある、念のため)旅館は会社の保養所よりも安普請で部屋の隅にコンバット(ゴキブリ退治のしかけ)が置いてあった。伊勢エビもそれぞれに分配された量は、箸でひとつまみほど、大浴場というのも、最近入った大浴場の中では最小サイズだった。宴会の給仕をしてくれた若い女性2人は大学1年生の双子のアルバイトで、くるくるとよく働いていたが、髪は爆発したような形で、顔は京劇の役者のような、ヤンキー娘だった。宴会後ダウンしたわたしが2時半ころ目をさますと、仲間はまだ元気に部屋で飲んだり食ったりしていた。さすが若さ!その後、自分の部屋へ移動して、浴衣に着替えてふとんに入ったのだが、どこからかキャアキャア騒ぐ娘っこどもの声が耳に突き刺さってなかなか眠れない。あげく、変な夢を見続けて、熟睡できなかったばかりか、かなしばりにあったような妙な状態におちいり、左半身の自由がきかなくなった。何かに呪われた部屋ではないかと真剣に考えたりもした。
11月27日(土)
パターゴルフは、ハーフで42(パー36)たたき、13位となった。その後、フィールドアスレチックを時間の許す限りやって中年小僧を見せつけた。本当に若い連中は、その間にバンジージャンプで空を飛んでいた。
昨日から、アレルギー性鼻炎用の漢方薬「小青龍湯」を試飲しているがすこぶる調子がいい。抗ヒスタミン剤のようにだるくなったり眠くなったりといった強烈な副作用もないし、普段飲んでいる抗アレルギー剤のように効き目が短時間過ぎるということもないようだ。飲む量と時間間隔をこれから適正化していくつもりだ。
来年からトールペインティングの講師を始める妻に、クリスマスプレゼントとして携帯電話を買ってやる約束をしていたのだが、今日の新聞の折り込み広告で自宅のすぐ近くのショップでタダで売っていることを知り、早速申し込んできた。月々の支払いをわたしがするので、プレゼントの意味があるのだ。もちろん、長電話の常習犯の妻のことだから、通話明細のオプションはきっちりつけておいた。
11月28日(日)
小3の次女と最終日となってしまった「エコール・ド・パリとその時代」(名古屋市美術館)を見に行った。北風が冷たい初冬らしい日だった。もともとエコール・ド・パリに関心が高かったのだが、今回は収穫が多かった。今日の気分にもよるのだろうが、ケース・ヴァン・ドンゲンの印象派的でありながら濃密な色彩による官能美と、ジュール・パスキンの完成された構図と色調表現の中に表わされた沈鬱な内面世界に、わたしは魅了され深く引きずりこまれてしまった。この2人をはじめとするほとんどの画家の絵に、今日は強く響いた1日だった。割安な図録(2000円)を購入したが、写真と実物ではやはり落差が大きい。写真の平板さに比べて、実物のなんと詩情豊かなことか。