新鷹会の「勉強会」について

         (月刊『大衆文芸』より転載)

 

 最近、勉強会への出席、投稿についてのお

問合せがひじょうに多くなっておりますので、

勉強会の母胎である新鷹会と長谷川伸の会の

成り立ちとその目的等を含めてご説明いたし

ます。

 

【新鷹会の成り立ちとその目的】

 新鷹会そのものは、昭和十五年(一九四〇)

作家長谷川伸先生を中心にして、新しい文学

の創造と開拓をめざした当時の新人たち村上

元三、山岡荘八、大林清、山手樹一郎、長谷

川幸延氏らが結成した十五日会がその始まり

である。後に十五日会は村上元三氏の発議

により大空にはばたく若き鷹のイメージから

新鷹会と改称され、その前年の昭和十四年

(一九二九)に発刊された雑誌「大衆文芸」

(第二次)と共に、新人の発掘、創作の研究を

目的として活動を開始し今日にいたっている。

その間、第二次世界大戦、総師長谷川伸先

生の死(昭和三十八年)など幾多の困難に出

会ったが、そのたびに会員は一致結束してこ

れを乗り切ってきた。また、長谷川伸先生没

後は先生のご指示により、先生の財産のすべ

てとそのご意志を継承して財団法人新鷹会を

発足させた。

現在、新鷹会には約六十名の会員及び準会

員がおり、準会員は長谷川伸の会々員で理事

会の承認を得たもの、また、正会員は準会員

の中から会で定める一定の規準を満たした者

から推薦されることになっている。

 

【長谷川伸の会】

 昭和三十八年六月十一日、長谷川先生が永

眠された後に、先生の遺徳を慕ひ、そのご遺

志を継承する新鷹会の活動に協力しようとし

て、自発的に結成されたのが長谷川伸の会

だった。現在では、雑誌「大衆文芸」の編集

方針に賛同し、自らも文学、創作の研究に参

加したいという人たちの入会も増加している。

入会すると一年分の「大衆文芸」の購読権

が得られると同時に、勉強会への参加資格、

作品の投稿資格などが得られる。また、毎年

六月に催される「長谷川まつり」やその他、

本会が主催する各種催物への案内状をご送付

申上げる。

 

【勉強会への参加資格】

 長谷川伸の会々員であれば、毎月十五日に

おこなわれる勉強会に聴講生として参加する

ことができる。その際、簡単な審査をする場

合があるが、聴講についての費用は無料であ

る。作品、出席率の良否によっては新鷹会の

準会員として推薦し、また、 一定の規準に到

達すれば更に正会員の資格を得ることも可能

となる。

 

【投稿について】

 長谷川伸の会々員であれば、雑誌「大衆文

芸」に投稿することができる。ただし、随筆

は五枚以内、創作は二十枚以内とし、原稿は

原則として返却しない。佳作は本誌に掲載し、

新鷹会準会員として推薦する資料とする。

                  新鷹会事務局

 

 『大衆文芸』は、編集人 伊東昌輝、発行人

村上元三で、毎月刊行されている。

 勉強会は毎月15日に東京で開催されます。

 財団法人 新鷹会 の連絡先は

〒108−0071

東京都港区白金台2−6−3

TEL 03−3445−1009

(電話すると佐藤さんという方が出ます)