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気まぐれ日記 2000年4月

4月1日(土)「ゆらゆらと作家生活を立ち上げた風さん」

 予定通り6時起床。鈴木 輝一郎さんの『他人の不幸は銭の味』を読む。もう半分以上読んだが、どの短編も面白い。心底から自分もこういう作品を書きたいと思う。「頃はよし」と判断し、小学館への折り込みアンケート葉書を記入した。もちろん絶賛(他人の本を絶賛していてどうする、という読者もいるかもしれないが、良い作品は良い作品で、私はつまらない作品をここでは紹介していない、ただそれだけのこと)。

 和算は私の作品のドメインであるが、その周辺として「天文学」「暦学」「科学一般」がある。日頃、時間がとれなくて、さっぱり勉強が進まない。今日は、長編のためもあって、「惑星」に関する勉強を少しだけした。きたる4月6、7日と日没後の西空で、細い月と木星、火星、土星が接近しているのが見られることが分かった。双眼鏡を用意して観測するつもりだ。晴天を祈らねばならない(週間天気予報では晴れときどき曇りらしい)。

 夕方から体育館へ行き、ウェイトトレーニングをした。休暇中のトレーニングはこれが最初である(ピアノレッスンも、同じくまだ1回だけ)。年明けから順調に体重が減っているので、休暇中も節制しよう。昨日、2回の上京のスケジュールを決め、旅行代理店で切符も購入した。これで、休暇中のおおよそのスケジュールが確定したので、トレーニングの目標は10回以上、ピアノは20回以上である。

 リッジレーサーは、先へ進めず。夜、見残していたビデオ『フォレスト・ガンプ』を鑑賞。少し頭の弱い主人公をトム・ハンクスが好演していた。最近の新聞記事で、ああいった人たちに対して性的な虐待をした教育者の事件がいくつか出ていたけれど、被害にあっても、抵抗や抗議ができないだけでなく、加害者に対して憎悪の眼差しすら送ることができない人たちなんだろうな、と思う。

 久しぶりに作品に手をつけたが、全くひどい文章で自己嫌悪に陥ってしまう。それでも、やらねば進まないので、とにかくキーを叩き続けた。小説は毎日書かねば、小説は(酒はいかん、酒は・・・のもじり)。

4月3日(月)「目をつぶって書き続ける風さん」

 平日の午後に自宅にいて、ようやく、休暇中なんだなあ、と実感する。それだけワークホリックというか、普段は会社のハングオーバーというか、頭の中では仕事のことがしょっちゅうフラッシュバックされていて、「小説モード」には切り替わらない。

 今日は、すぐに作品にとりかかった。迷いを捨てて、資料調べもせず、とにかくお話を進めることに専念してみた。何とか夕方まで、原稿用紙換算で10枚強ほどを打ち込んだ。これだけのことが、今までの私にとっては大変な障害だった。むろん、打ち込んだ原稿は人に見せられた代物じゃない。私にとって、そういう代物が、目の前に現れてくること自体が、とても恐怖で(完全主義者なのか、理想主義者なのか、ええかっこしーなのか)ついつい資料調査や心身の休息状態へと逃避しがちだったのだ。しかし、大連休とはいえ、日数は限られているのだ。いつまでも明治の文豪気取りはしていられない。若桜木さんからも叱咤激励されているように、速筆に挑まない限り職業作家への道は開かれない。明日からは、1日20枚以上を無心で打ち込んでみる。

 少し進んだ安心感もあったろう。夜は、ピアノレッスンの連休中3回目をやり、その後、懸案のプレステ2の続き。リッジレーサーのエクストラ・コースをやっとクリアした。平均時速200km以上で市街地を走ると、非常に視野が狭くなるし、距離感も見当がつかず、ガードレールにぶつかってばかりである。ところが、リプレイで自分の車の走りっぷりを見てみると、3車線以上ある広い公道を、あっちへふらこっちへふらしながら、まるで免許取り立てのような走りである。プログラム的に車の破損や転倒、回転は生じないので、まるでミニ四駆のように思い切って操作できるのだが、中年真っ盛りで反射神経が劣っている身には、これは結構試練である。(パソコン、ピアノ、プレステ2、すべてボケ対策のような組み合わせだな)ま、とにかく、これで明日は息子にエクストラ・コースを走らせてみよう。きっと一発でクリアしてしまうだろうが。

4月4日(火)「調子が出てきた風さんの巻」

 今朝の朝刊を読んでいたら、角川書店の新刊の広告の中に山藍 紫姫子さんの『堕天使の島』が出ていた。仲間の宣伝広告も励みになるなあ。

 昨日は、目をつぶって長編の第2章第1節まで打ち込んだわけだが、今日もとにかく資料を振り向きもせず、分からない部分は伏せ字にしてでも、がんがん打ち込んでいった。すると、何と、第2章第3節まで行ってしまった。今日だけで24枚ぐらい打ち込んだことになる。こうなりゃ、明日は30枚以上に挑戦だい! ・・・え? 一体、第何章まであるのかって? 第7章までです。

 夕方から気分良くウエィトトレーニングへ出かけた。バイオリズム通り、今日はさっぱり体力のない日で、エアロバイク(持久力というか心肺能力)の数字はベストの75%であった。帰宅後、シャワーを浴びて、ビールでおでんの夕食であった。こういう生活をしてみたかったのよね。よし、明日もがんばるべえ。

 追記:リッジレーサーを息子が挑戦したが、昨夜わたしがクリアしたエクストラ・コースのクリアに、彼は失敗した。ははは。恐れ入ったか、父の力を!

4月5日(水)「もうこうなったら止まらない・・・の風さん」

 休暇中なので、鈴木輝一郎さんを見習って、8時間睡眠確保(いつもは5時間前後。これじゃ、早死に、間違いなしよ)。今日も言い訳無しのいきなり本原稿着手。時代背景も季節描写も風俗描写もすっ飛ばして、とにかくストーリーを進めた。昨日の公約通りほぼ34枚分を書き上げた。原稿はとても他人様に見せられた代物じゃないが、先を急ぐんでごめんよ、と来たもんだ。これで第2章は終わり、第3章の第1節に突入している。来週の新鷹会のための上京前にラストまで行くぞ! 恐らく300枚ぐらいだな。その後、ていねいに直していって、完成は500枚ぐらいかもね。すっげえ。おいら、長編も書けるんだ。よし、明日も30枚以上書くぞ。パソコンよ、途中でフリーズすんなよ。

 書評を書いてくださった涌井さんから、休暇見舞いのメールが届いた。

風さん

ご無沙汰しております。涌井です。

私も、ご奉公10年間のプレゼントとして、2Wのりフレッシュ休暇を頂戴しました。温泉に行きたかったのですが、息子の興味をひくことは、もはやかなわず。よって、読書で暇をつぶすことになった。

「聖将 今村均」…旧陸軍にこんな軍人もいたのかと驚く。

「ロケットボーイズ(上)」…NASA技術者の回想で、ガキの頃の夢を実現していく様が感動的だ。

「フェルマーの最終定理」…ワイルズの8年間に及ぶ定理証明の物語であります。

「3年B組金八先生」…テレビ放映そのものの内容。だめだ、涙もろくなっている。こんなものと思っていたのだが、不覚の涙を流してしまった。

では、また。

 なあんだ、涌井さんもリフレッシュ休暇か。でも、こっちは40連休だもんね。勝ったぞ(勝負して、どうする(^_^;))。読書三昧の休暇もいいですよね。でも、涌井さんの読書のフィールドって、チョー分かんない。まるでボクの実生活みたい。

 その涌井さんの勤め先が製造元のコピー機が店に入ったので、原稿を書いた後で受け取りに行った。20kg近い代物で、重たかったが、2階の自室へ運び込んだ。初コピーは妻のトールペイントの下書き。スムーズにできました。原稿台は固定式だし、拡大・縮小自由自在、連続コピーもすーいすいだ。「持つべきものは、お兄さま」これは妻の台詞。妻は夫に敬意を表するときだけ「お兄さま」と呼ぶ。ちなみに、妻の妹も、私を畏敬の念をこめて「お兄さま」と呼ぶ(というか、無理やり呼ばせている)。

 久々に原稿が進んで勢いがある時は、こんなもんだ。躁鬱病か、おれは?

4月6日(木)「惑星観察・・・の風さん」

 1日の日記にも書いたように、夕方、見事に晴れたので、細い下弦の月、木星、火星、土星が接近しているのが、西空に観察された。パソコンソフト「ステラナビゲータ体験版(http://www.astroarts.co.jp/products/stlnav5/)」(バージョンVを注文中)で、今夕6時半過ぎに観察できることが分かっていた。日没後、西の空が茜色に燃えて、次第に群青色の空に染め変わるころ、次女を連れて、伊勢湾を望む高台へ急いだ。日中の陽気と裏腹に、夕方の海から吹き上げてくる風は、けっこう冷たい。震えながら待つほどに、夕空はますますドラマチックに模様替えしていく。海の輝きも鈍っていく。伊勢湾の向こうは、四日市、久居方面である。街の灯りが次第にまぶしくなる。

 下弦の月が突然視界の中に出現した。続いて、右斜め上方に木星。そのすぐ横にあるはずの火星は、まだ肉眼では見えない。・・・が、やがて見えてきた。この日のために、先日購入したばかりの双眼鏡PENTAX(8倍のタンクローM)を構える。月を目印に、探す。見えた。やや赤みがかった火星が見えた。さらに月のまっすぐ上の方を探すと、土星らしき輝きも。太陽の光を反射して、恒星よりも早く見えてくるわけだ。次女と交互に観察する。やがて、寒さに耐えきれなくなり、南西上空にシリウスがひときわ鋭く光を放ち出すころ、満足して帰宅した。

 ところが、帰宅したら、家からも見えた。しかも、部屋の中からも。

 原稿打ちは、今日もがんばった。きっちり30枚分打ち込んだので、第3章第2節まで完了した。今日はラブシーンだって書いたんだぞ。明日は予定の出社日だが、それでまた大スランプに陥ることはないだろう。

 昨日、今日とトレーニングに行かない日は、ピアノレッスンをきっちりやった。ちっとも上達しないけどね。ま、気分転換のボケ防止さ。え? 今取り組んでいる曲かい? ベートーベンの「悲愴」だよ。休暇中にショパンの「別れの曲」へ入れるかなあ。老化現象進行中の手指じゃ難しいけどね。これは趣味。

4月7日(金)「小休止・・・の風さん」

 ちょっとだけよ〜のつもりでも、結局5時頃まで会社にいて(性分ですね・・・情けない)、その後、コンプマートへ。注文していた天文シミュレーション・ソフト「ステラナビゲータVer.5」が入荷していたのでゲット。また強い見方が手に入った(紹介してくださった菅谷 充(すがや みつる)さんありがとうございました)。

 帰宅後、体験版をアンインストールして、本品をCD−ROMから標準セットアップした。今夜は曇りがちで、昨日のような天体ショーは見られなかったので、昨日の観察が本当にラッキーだったことを、改めて実感した。今後もちょくちょく天体観察しようーっと。そして、作品に生かすんだい。

 というわけで、本格作家活動シミュレーション、今日は小休止でした。ぐすん。

4月8日(土)「今日も30枚分・・・の風さん」

 やはり昨日の出社でペースが乱れた。それでも、夜11時過ぎまで奮闘して、今日も30枚分を打ち込んだ。第3章第3節が終了して、第4章第1節に突入した。打ち込みをすべてに優先したため、トレーニングもピアノもできず。来週は業者が屋根や壁のメンテ作業に来るため、明日は小屋の中身を整理しなければならない。原稿30枚分の入力とその作業をやって、さらにトレーニングにも行きたいのだが、はたしてできるだろうか。いよいよ正念場である。

 おまけ: 昨夜、息子がリッジレーサーでエクストラコースをクリアした。次は私がクリアするまで、当分プレステ2はお預けじゃ。

4月9日(日)「2冊の本」

 毎日原稿用紙で30枚分を打ち込んでいくと、週末に出来上がる長編の下書きが、ナント原稿用紙で400枚を超えてしまうことが判明した。それはちょっと書き過ぎだと思い、ペースダウンすることに。それでも今日で、第4章の第2節まで終了した。原稿用紙で240枚くらいになる。

 久しぶりにウェイトトレーニングに出かけた。普段は週に1回で少ない気がしていたが、本業作家シミュレーションの成果だろう、1日おきくらいにトレーニングしないと体がなまりそうだ。今日のエアロバイクもひどかった。

 昨日、京都大学数理解析研究所の河合教授から、同研究所講究録1130『数学史の研究』(2000年2月)が届いた。河合教授も私の書評を書いてくださったことから交流を始めた数学者の一人である。まだ不勉強でコメントできないが、東大の佐藤幹夫門下の一人である。河合教授によれば、私が描いた建部賢弘の姿から、「人間、歳をとってからでも偉大なことができる。だから、自分も大丈夫。まだまだ、やれる」と大いに元気が湧いたということである。こういう感想をうかがうと、作家冥利につきるというか、自分の使命を感じる。今回送っていただいた本は、論文集(262ページ)で、建部賢弘の『綴術算経(てつじゅつさんけい)』のことも出ているし、宣明暦のことや伊能忠敬の数学のことまで入っている。書店などで購入できない貴重な本であり、私には大変役に立つ。早速礼状を書くが、長編ができたら、真っ先に届けたい一人である。

 新鷹会の勉強会でも触れたことがあるが、森一歩さんの『帰ってきた鼻まがり』(学校図書1987)が、もう1冊の本である。これも今年、突然森さんから届いた本である。小学校高学年向けだったので、すぐに次女に奪われていたのだが、戻ってきた。それを今夜、読んだのである。鼻まがりサケが5年ぶりに海から生まれ故郷の川へ戻って産卵する話だが、サケの生態の緻密な描写から自然界の厳しさ、密漁や自然破壊といった現代の問題まで、実に生々しく迫力ある内容である。また、著者の特徴である、シリアスな出来事も淡々とむしろ滑稽味さえ感じさせながら読ませる筆力は、読者が子供であっても、「こりゃ、本物だ」と十分感動するに違いない。舞台は、北海道、沙流川とその上流振内(ふれない)であるが、実体験にもとづく作品だけに、平易な描写ながらリアリティがある。読後、地図で探してみたら、千歳市の東の山あいの一帯であった。そうか、こういう所で森さんは昔生活していたのか。詩人でもあり、受賞歴の多い森さんの、この作品は、第7回日本児童文芸家協会賞を受賞している。興味のある方は、最寄りの図書館で探してみてください。

4月10日(月)「マイペース・・・の風さん」

 8時間睡眠で、今朝も7時半に起床。外はどんより雨模様。

 今日も計画通り、約24枚分くらい書いて、第4章第3節が終了した。ラフ原稿ではあるが、とにかく第1稿への目処をつけるためには、ラフでも最後まで行かなければならない(推敲していたら一気にペースダウンするし、資料調査を始めたら、ぴたりと進行が止まることだってある)。

 3日ぶりで、休暇中6回目のピアノの練習をした。天気は雨なのに、なぜか花粉症がひどい。風邪でもひいたのか。鳴海風邪なんちゃって。

4月11日(火)「上司の博士号取得お祝い会の巻」

 7時半に起床して、夕方までに予定通り第5章第1節を終了した。ここまできたら、週末までのラフ原稿完成は見えてきた、と言ってよい。それからのリファイン(時代考証、背景描写、季節描写、細部描写の挿入や手直し)がどれだけ大変かは想像に余りあるけれども、勢いがあるうちにどんどんやっていこう。ラフ原稿を書きながらでも、毎日やっていると、不思議とペース配分が体感できるようになったし、リファインするときはどうしようか、というのも頭に浮かんだりする。要は継続ですね。

 夜、上司の博士号取得お祝い会へ出席してきた。超多忙な上司だが、社会人ドクターとして博士課程へ通い、独創的な研究で論文を出してきたというのは、それだけセンスが素晴らしいということだ。どんな仕事でもセンスの良い人は良い仕事をするし、達人の域に達する。私もあやかりたい。

 休暇中によく出てくるね、と多くの人から冷やかされるので、明日の出勤予定はキャンセルすることにした。明日も執筆がんばるぞ。

4月12日(水)「第5章第2節を終了・・・の風さん」

 しっかり寝て、7時半に起床して、夕方までに予定通り第5章第2節を終了した。もう310枚は超えている。早くリファイン作業に入りたくて、気持ちは焦っている。なぜ早くリファイン作業に入りたいかというと、どれくらいで第1稿レベルになるか、やり出してみないと見当がつかないからだ。

 ここまでの執筆作業を、私は、比較的静かな自室で、もちろん一人で、毎日、朝から夕方までかけてやっている。これは会社の仕事の仕方と全く違っている。小説を書くならこういう環境であるべき、と今まで信じていたから、そうしているのだが、決してこれが常識ではないのである。鈴木 輝一郎さんや菅谷 充(すがや みつる)さんは、ファミレスや喫茶店で執筆していることが多い。霧島 那智(若桜木虔)さんやえとう 乱星さんはテレビを観ながら執筆しているというからぶったまげる。どうも私は小説の執筆を芸術視し過ぎているのかもしれない。カッコだけ「明治の文豪」でも、書けないのでは何の意味もない。

 今日のノルマが終わったので、体育館へトレーニングに行ってきた。ストレッチ、エアロバイク、ステアマスター、腹筋、背筋、ラットプルダウン、レッグプレスとこなして帰宅。シャワーを浴びて、ノンアルコール(このへんが鈴木さんやぺのぺの日記の月川さんと違うところだ)の晩飯を食べて、パソコンに向かっている。この後は、就寝前までできる限り読書タイムである。あー幸せ。

4月13日(木)「げげっ! 30ページ分が消失・・・の風さん」

 今日も順調に第5章第3節を終了、と勇ましく書きたかったのだが、なんと!今までページ設定を間違っていたことが判明した。つまり、原稿用紙換算を間違えていたわけで、今日の入力分(もちろん第5章第3節は終了)を入れて、原稿用紙298枚分が書けた勘定でした。とほほ。やはり小説の原稿は甘くないなあ。でも、手抜きでぶっとばして書き続けたのだから、こんなもんかもね。15日の勉強会から帰ってきてからリファインだけど、こりゃ、大変そうだ。なにせ完成枚数を450から500枚とふんでいるのだから。

 久しぶりにビデオ(ヒート)の見残し分を観て、プレステ2リッジレーサーのタイムアタックを初挑戦し(パークタウンで1位の記録が出た)、ピアノレッスン休暇中7回目をやり、手紙を書き、短編を1本読んだ。明日はラフ原稿ゴールインの日なので、気分を一新してがんばろう。

4月14日(金)「今日はワープロが・・・の風さん」

 最終章を書いて、ついでに「あとがき」も書いて、無事、ラフ原稿ができました。予定よりだいぶ少ない310枚です。しかし、着実に関門をクリアしているという実感があって、すごくうれしい。

 時間ができたので、その勢いで母校の小田教授へ手紙を書き出した。最近パソコンばかり使用しているので、たまにはワープロを、と打ち込み出したのはいいのだが、あと少しで完成というところで、部分複写機能を使って実行キーを押したら、なんとワープロが暴走。ポップアップ画面に飛んだ。文章作成アイコンを選んで実行キーを押しても、一瞬現れるだけで、すぐポップアップ画面に飛ぶ。パソコンよりはるかに安定しているはずのワープロで、なんでこんなことが?電源OFFしても効果なしで、結局再セットアップ。つまり原稿は消滅じゃ。ん? もちろん書き直しましたよ、パソコンで、Shit!

 怒り狂ってリッジレーサーのタイムアタックをやった。今日はアウターパスで1位の記録が出た。その後、体育館へトレーニングをしに行った。連休中、通算5回目である。会社勤務をしている時と違って、運動不足だし、途中しっかり休養が取れるせいか、中1日がいいみたい。ストレッチ、エアロバイク、腹筋、背筋、ラットプルダウン、レッグプレス、ショルダープレス、レッグカール、バーチカルローイング、レッグエクステンションとこなして帰宅。シャワーを浴びて夕食。

 今日届いたJAF−MATE5月号を見ていたら、知り合いの秋田大学の大日方教授が出ていた。老人用電動歩行器の記事で、乳母車と違うのは、つかまっている老人との距離が一定になるように自動的に走行すること。だから、平坦な道では全く負担にならない。登り坂では引っ張ってくれるし、下り坂ではブレーキをかけてくれるというスグレモノだ。まだ名称がないとのことなので、早速電子メールを送った。名称を提案した。「わしゃ、まだ若いぞ、流星号」なんてどうですか? 長すぎるか、やっぱり。

 先日の京大の河合教授といい、母校の小田教授、秋田大学の大日方教授と大学の先生にばかり、手紙を出したり、メールを送ったりしている。続くときは続くものだなあ。

 明日は新鷹会の勉強会のために上京です。更新は明後日です。

4月15日(土)「暴飲暴食?・・・の風さん」
 月例の勉強会のため、上京する。最近外出していないので、名古屋へ出る電車に乗っているだけで目まいがしてきた。酒に酔えば、たいてい乗り物には酔わなくなるので、やむを得ず、チューハイの小を購入して飲む。酒には酔ったが、何とか文庫を100ページ読めた。
 八重洲ブックセンターで参考資料を探した。新刊の『江戸のオランダ人』をすぐ発見しゲット。続いて、『天文学人名辞典』を発見したのだが、何とうれしいことに、昭和58年の初版が店頭にあった。定価4800円だったので、値上げになってなくてラッキー。『中国の数学』は店頭になかった(これは注文するか)。最後に、恒例の自著の有無確認。時代小説コーナーには、今回は発見できず。その代わり、数学書のコーナーに、最新の5刷があった。ここで、東京の友人から携帯に電話がかかってきたので、今度会う約束をする。
 新宿へ移動して、某所ではとサブレーを購入し、軽く昼食をとってから、代々木八幡へ。会員の鴨居静太さんに頼んであった『澁川春海の研究』と『暦の語る日本の歴史』を借りる。2冊とも近くになく、鴨居さんに横浜市立図書館で借りてきてもらったものだ。今回の長編執筆に必要な参考文献である。2週間以内にお礼と一緒に宅急便で返さなければならない。勉強会の出席は悪く、読まれた作品も2本だけ。どちらも、視点の移動が重大な欠点で、まだこんなこともできていないのか、と叫びたくなったが、これをクリアすると結構出来はいい。末恐ろしいとも言える。氷雨が降って寒い中、馬肉料理の居酒屋で2次会。6人とも真面目なので、どうしたらいい作品が書けるか、という話に終始する。土曜日は酒類が半額とのことで、2時間半飲み食いして、一人2700円だった。アルコールに弱い私は、生ビールの小と熱燗2本で、もうへべれけ状態。
 今夜は、昔のようにドリーム号で帰るので、東京駅で時間をつぶした。満腹なくせに、酔っ払っているものだから、酔いを少し醒まそうと・・・Aポイントでパンとコーヒーを飲んでいると、タイムサービスでパンがオール100円になったので、やきいもパンとあんドーナツをお土産に買って、店の外へ出てしまった。いけねえ、まだ10時だ。そこで、今度はファーストフードの店に入って、ワカメそばを食べながら、文庫の続きを40ページほど・・・読んでいたら、食い過ぎに気がついた(今ごろ遅いってば)。
 夜行バスの狭いシートにおさまったが、まだ酔っているし(経済的!)、満腹感のまま就寝。

4月16日(日)「疲れていても何のその、トレーニング・・・の風さん」
 8時に帰宅した。さすがに酔いも醒めていたし、腹も減っていた。
 朝食後、メールチェック、ホームページ閲覧をし、さて私も更新、と思ったが、ホームページ作成ソフト体験版は今日で90日間の有効期限切れ。これは2回目だが、前回は再度体験版をインストールしてうまくいったので、今回も・・・と思ったのだが、さまざまトライしても、すべて<有効期限切れ>とメッセージが出る。あきらめて、再インストールは明日に回して、ようやく長編のリファインのために資料を再度読み始めた。気付いた点を、エクセルの年表に記入していく。
 途中で、最寄りの図書館から借りている本の更新に行き、その足でトレーニングにも回った。久しぶりに体力テストをしてみると、6段階評価の3と出た。3は普通で、4が優れているである。たいてい4で、5を出したこともあるのだが、やはり昨日の暴飲暴食(?)がたたっているのであろう。体重も増えていたし。帰宅してからも資料読みを続けたが、終わらずに寝る時間になってしまった。

4月17日(月)「体験版ソフト更新できず・・・の風さん」
 朝食後、雑誌の付録の体験版ソフトを再インストールしてみるが、ダ、ダメ。これは、付録そのものが期限切れかもしれぬ、と思い、同体験版ソフトをサイトからダウンロードしてみた。6MB近いので、少し時間はかかったが、欲の皮をつっぱらせて我慢する。古いソフトをきれいさっぱり削除した後、ワクワクしながらインストールした。と、ところが、なぜか<有効期限切れ>の非情なメッセージが出るのである。このメッセージを出すプログラムのプロパティを確認したり、プログラムシートまで開いて眺めてみたが、菅谷 充(すがや みつる)さんではない私には解読できるはずもなく、とうとう断念した。
 昼までの2時間、執筆した。丁寧にリファインする作業を久しぶりにやった。しかし、こんな調子では、全ページリファインするのに何百時間かかるか分からない。うーん。
 昼食後、休暇中何回目かの出社をした。仕事に行くとすぐ興奮する性質の私は、わずか3時間ほどの勤務の間に脳細胞がハイテンションになってしまい、帰宅後も仕事のメールを送るやらで、イライラしっぱなし。さっさと夕食をとり、その勢いで別のホームページ作成ソフト体験版をインストールし、今更新しているわけだ。うまく行くかどうかは、この後アップロードするまで分からない。しかし、うまくいっても、今度の体験版は試用期間が30日間しかないからなあ。とにかく、うまくいっても、今夜はもう寝る時間じゃ。

4月18日(火)「小指が痛いのは?・・・の風さん」
 昨夜は見事にアップロードされていた。この作成ソフト、けっこうスグレモノだぞ。しっかり使いこなせるようになろうっと。
 昨日できなかった、長編の冒頭部分を完成させた。一見むずかしそうな長編でも、この冒頭を読めば、どうしても第1章をめくってしまう、そういう工夫を凝らしたつもり。え? どんな工夫かって? そりゃ、あなた、出版されたら買って読んでよね。・・・ちょ、ちょっと待って。本屋での立ち読みはお断りだよ、お客さん。
 メールチェックの紹介を二つばかり、いたします。
 先ず、JAF−MATE5月号に登場していた大日方教授から。

**(私の本名)殿

大日方です。2月1日の朝日新聞のひと欄(結構目立つところ)で紹介され
以降マスコミの攻勢に対応するので忙しく、つかの間の有名人気取りでした。
そろそろ静かになってきて、ホッとしているところです。

(以下、私信なので省略)

 朝日新聞にもデビューされたんですか。それはおめでとうございました。
 ところで、私のネーミングの採否は? 「わしゃ、まだ若いぞ、流星号」ですけど・・・。
 はは。検討するにも当たらない、と。さようでございますか。

 続いて、母校の小田教授(現在、付属図書館長です)から。

 鳴海風様
  お便り有難うございました.
  リフレッシュ休暇をお取になってまでの御執筆が順調に進行中の御様子何よ
りと存じます.
  (中略)
  このような経験もあって, 現存の各種古典目録のデータベース入力を昨年6
月に開始し, この3月末に一応の入力を完了しました. 後は何とかお金を工面
して現物との照合作業をしたいと思っていますが, 和算および自然科学関係の
和漢書合計で約1万1千件になりますので大変です.
  和漢古典書目録は素人にとって使い難い分類が施されていましたが, データ
ベース入力のお蔭で, 狩野文庫, 林文庫, 林集書, 藤原文庫, 藤原集書, 羽賀
集書, 岡本文庫それぞれに分けて番号順にソート出来ますので, そのように配
架してある書庫での点検にも便利です. また綴術で探せば, 一定でないタイト
ルの異本も一斉に探せます.
  いずれ点検が終れば, ホームページでデータベースを公開したいと考えてい
ます.
  尚, 昨日から, http://www.library.tohoku.ac.jp/で狩野文庫和書と漱石文
庫のデータベースを公開しました. 狩野文庫の画像部分の一部と漱石の自筆資
料は画像も御覧になれます.
  和算の貴重な本もいずれは画像として公開出来れば良いのですが.


 こちらこそ貴重な情報をありがとうございました。
 さっそく検索のテストをし、i歴協の人にも紹介いたしました。
 そのうちお邪魔しますので、よろしくお願い申し上げます。

 せっかく関孝和の長編に挑んでいるので、同じネタを歴史読み物として
某出版社に売り込んだ。そのための資料作成をした。解説5枚と、写真類などの
参考資料を7枚である。同じネタとは言え、膨大な資料なので、整理するのに
手間取った。明日、郵送する予定である。
 夕食前に、連休中8回目のピアノレッスンをした。パソコンでキーボード叩いて、
さらにピアノのキーまで叩くのであるから、ボケ防止はけっこう大変である。
今日は、特に右の小指が痛くなりましたぞ。

4月19日(水)「史遊会のメンバーに驚く風さん」
 昨夜、ホームページをアップロードしたところ、アクセスカウンターが表示されなかった。
 もしや、と思って、今日、再トライしてみたが、同じ現象だった。さっそくページをHTML表示指せて確認してみると、アクセスカウンター用HTMLが変化している。どうやらホームページ作成ソフトを変えたことにより、自動的に変わってしまったらしい。・・・と推定して、元に戻してみたが、ダメ。いったん諦めて、今夜やり直してみた。念のため、もう一つ別のアクセスカウンターを新規にこしらえてもみた。すると、どちらもちゃんと表示した。結局、サーバーが不調だったようだ。あー、時間ロス!
 第1章第1節のリファインに着手したが、例によって、資料調査に没頭してしまい、数ページしか進まなかった。大いに焦るところではあるが、まだ休みは続くということで、明日以降に期待することにした。
 連休中初めてワイフと、近くのレストランへランチを食べに行った。波打ち際にあるようなレストランで、たて3m、よこ6mぐらいの大きなガラス窓を通じて、伊勢湾が目の前に拡がっている。100mほどの海の中に、点々と、何かの養殖の印の杭が突っ立っているが、その1本1本の上に、カモメがデコイのように身じろぎもせずとまっている。ときおり音もなく漁船が横切っていく。波以外に動くものがない。
 私の詩的な感傷にはお構いなく、レストランの中は、有閑マダムでぎっしりである。亭主が会社で神経をすり減らしているときに、奥様たちは、こんな所で日本の平均寿命を伸ばしていたのか、と嘆息した(これって、セクハラ発言かな?)。
 和風のランチは、素材は安いが、手の込んだ調理と洒落た器の選択で、たいへん美味であった。税抜き1300円/人である。
 横浜中央図書館から本を借りてくれた鴨居さんへ、宅急便で本を返送すると共に、別便でお礼の品物を送った。それから、昨日まとめた歴史読み物企画書を某出版社へ郵送した。
 帰宅すると、新鷹会の野村敏雄先生から本が届いていた。15日の2次会で誘っていただいた「史遊会」のメンバーで発行した新刊本『歴史と遊ぶ愉しみ』(彩流社 2200円税別)である。メンバーは小説家は野村先生だけで、他は歴史に造詣の深い人たちで、著書がある方たちばかりとのことだった。
 18人のメンバーによるエッセイ・読み物集なのだが、顔ぶれを見ていて驚いた。参考資料としてたくさんお世話になっていて、拙著もお送りした、日本数学史学会会長の佐藤健一氏。それから、母校の工学部OB会で出している昨年の会報に、『月の浦によせて』と題する支倉常長の史談(すばらしい内容で、すぐ切り取り、永久保管中)を書かれた高橋由貴彦氏。お二人が名前を連ねていたからである。類は友を呼ぶ、と言うが、あらためて本当だと思う。
 ぜひ「史遊会」には入れていただきたいが、今度の長編の出来が悪いと、上記の二人に拒絶される恐れは大である。やはり、レベルの高い作品を書かねばならない。
 夕方からは、連休中7回目のトレーニングへも行った。え? 忙し過ぎるって? そうかなあ?

4月20日(木)「ペースダウンの風さん」
 夕べは雷雨がひどかった・・・というのは関係ないが、本原稿は難航中。今日は7枚分しか進まなかった。これで全部で13枚だぜ。目標が500枚だから、全体の2.6%しかリファインできていない勘定だ。計算だけは正確で得意だな。
 昨日に続き、今日もワイフと外出。少し遠くへショッピングへ行き、Tシャツなどを買ってもらった。それからスグレモノのホームページ作成ソフトの解説本をゲットしたりして、オムライスのランチを食べて帰宅した。
 執筆が難航しているので、体調もすっきりしない。バテバテ気分である。・・・それで、今日はピアノレッスンもパス。少し本を読んでから早く寝ようっと。

4月21日(金)「執筆風景(1)・・・の風さん」
 昨日の執筆のネックは、武家屋敷の大広間をどのように描写するか、であった。もちろん一般論でこんなことを言っているのではない。今回の作品の舞台としてふさわしい大広間を設定するのである。大広間と言っても、江戸城本丸の大広間から小身の武家屋敷の大広間まで色々あるだろう。広さを何畳にするのか。床の間や違い棚は? 天井は? これらを漠然と設定してしまうと、作品にリアルさが不足するのだ。そこで、所有している資料を総動員して、イメージに合った大広間の絵とか写真を探すわけである。うまい具合に、見つかった。・・・昨日は、そこまでは、うまく行った。
 ところが、次の設定で私の弱い頭脳は爆発してしまったのである。私の次の設定は、その部屋でオランダ人が武士たちに数学の講義をするのである。時は、慶安3年(1650)である。オランダ人はどんな最先端の数学が講義できるだろうか、それが想像つかなかったのね。
 夕べは途中で断念した。昨日の日記の通りである。
 そして、今朝。再挑戦をはじめてまもなく、「いいもの見っけー」となった。フランスで生まれたデカルトである。彼は、1628年から20年余りオランダにいたのである! 従って、1650年に江戸で数学を教えるオランダ人は、母国でデカルトの教えを受けたことに決めた。
 午後は、知り合いの誘いがあって、イエローハットの鍵山秀三郎氏の講演会を聴講に出かけた。トイレ掃除で有名な鍵山氏である。氏いわく「誰でもできる事を、誰もできないくらい長く続けてきました」。実に30年を優に超えている。トイレであれ何であれ、掃除をしてきれいになるのは、気持の良いものだ。本人もだが、それを使用する人もだ。ほとんどの事業は客商売だから、他人も自分も気持ち良くなることをせっせと続けることは、精神修養になるし、客商売の基本のような気がする。先輩作家の創作姿勢を見ていても、やはり読者の満足を最大のターゲットと考えている。鈴木 輝一郎さんになると、出版社、編集者さらに書店まで顧客と考えて接している。大いに見習わねばならない。
 帰路、図書館で調べ物をしたが、あまり成果は上がらなかった。
 さらに足を伸ばして、パソコンショップで待望のノートパソコンを購入した。2週間前に下見したときより4900円値下げされていて、非常にうれしかった。増設用のメモリも購入した。これが戦力になるまでは、あまり日記の中ではコメントしないつもり。なぜかというと、きっと時間がかかるから(私は毎日やることが多すぎるのよねん)。

4月22日(土)「まだ調子が出ないぞ・・・の風さん」
 昨夜は執筆不調のまま、ホームページ更新後、気分転換のため、音を抑えてピアノレッスンを30分やって、それからリッジレーサーのタイムアタックをやって、2つのコースで1位の記録を出した。やったね。
 それで、今日の調子はどうかと言うと、奮闘努力の結果、ようやく24枚までで、全体の4.8%である。とほほ。今日の最大の難関は、やはり数学問答である。とりあえず、ありえそうな話をこしらえたが、こうやって苦労した部分というのは、結局面白くなくて、後で全面カットになったりするんだよね。しかし、リファインに入っている以上、ぶっとばすわけには行かないのだ。
 夕方、連休中8回目のトレーニングに行ってきた。体調を整えて、何とか、明日こそ本来の調子を(本来の調子ってなんだ? とは聞かないでね)取り戻すぞ。バイオリズムは絶好調のはずなんだけどな・・・って、まだ未練たらたら。男らしくないぞ、鳴海風!

4月23日(日)「VAIOで書いたぜ・・・の風さん」
 実は、購入したノートとは、VAIOのことである。とりあえずワードが使えるかどうか試すつもりで、執筆してみた。最大の障害は、日本語辞書が変わった(NECAIからMSIME)ため、ユーザ辞書の上書きができなかったことである。これには、非常にがっかりしたのだが、NECAIでは単語登録が必要だった単語で、MSIMEでは既に登録されていたのがあり、これなら最終的には、MSIMEに統一かな、と思ったりした。
 ま、とにかく不慣れなノートで、今日は34枚目まで進んだ。これで仮想全体の6.8%だ。明日は、もっと進むであろう。
 今日は、非常に天気が良く、カブスカウトの訓練を兼ねて岐阜城へ行った友人からのメールを紹介しよう。

 金華山を登って岐阜城へ行ってきました。岐阜城は、標高は326mの所に位置し、ロープウェイで3分、徒歩だと40〜60分です。登るルートは、舗装されていて幼児でも登れるものから山道まであります。金華山は、今回は、登り徒歩、下りロープウェイの行程とし、難易度「中」の山道の百曲がりコースを登りました。道は岩場で、途中手をつかないと登れないところもありましたが、カブスカウト全員、無事に登ることができました。昔の人は、よくこんな山道を甲冑を纏い攻め登ったものだと感心しました。頂上の岐阜城は、昭和31年に再建された建物で、大きなものではありませんでした。中は、斎藤家、織田家に関する資料が展示されていました。お天気に恵まれたこともあり、天守閣からの眺めは濃尾平野を一望でき素晴らしいものでした。金華山の麓は、岐阜公園になっていて歴史資料館などがありました(今回は時間の関係で入れませんでした)。
今回の目的が、山登りに目的を置いたため、資料館などの中をゆっくり見ることができませんでしたが、次回は、歴史の勉強に主眼をおいて行っても良いと思いました。
足の裏がジンジンしていますが、良い一日を過ごす事ができました。


 濃尾平野を一望・・・ですか、いいですねえ。岐阜城は、遠くから眺めて、よくあんなところに作ったな、と思ったことがある。まだ行ったことがないので、山道は大変そうだけど、今日みたいに天気の良い日にぜひ登ってみたいものだ。いや、とにかくお疲れさまでした。
 ところで、今年7月で5年目の車検になるワイフの車(パジェロミニ)が、ワイフいわく「バイクを加速して追い越したら、ブチッと音がして、エンジンが壊れた」。「どれどれ」と見に行って、実際に吹かしてみたり、家の周辺を走ってみたが、気のせいや錯覚ではなく、本当に変な音がする。ターボロータがぶっ壊れたのかもしれない。明日、見てもらうことにする。やれやれ。

4月24日(月)「いよいよ追い詰められた風さんの巻」
 気持が焦っているので、6時半に起床(してしまった)。朝食後、すぐVAIOで執筆開始。相変わらず、細部にこだわって捗らない。前後の矛盾も気になって、すぐ手直し。・・・。
 午後、防蟻処理の工事がやってきた。外から床下へ潜り込むだけでなく、風呂場のタイルに穴を明けて薬液を注入、また玄関の上がりかまちの板にも穴を明けて薬液を注入する。もちろん穴は後で塞ぐ(塞がなければ、文字通り蟻の一穴となる)。並行して、懇意にしている中古車屋の社長が来宅。代車と引き換えにパジェロミニを持っていってもらう。新車選定の相談も。この前後で、トールペイントの講師をしているワイフの送り迎え。などなど。
 しかし、何と言っても特筆すべきことは、出版社へ中間報告の電話を入れたこと。遅れているため、28日(金)の打ち合わせはパスさせてもらった。とほほ。編集長もがっかりしていた。次の約束はゴールデンウィーク明け、原稿送付であるが、現時点、きわめて厳しいものがある。
 なぜなら、今日で、50枚リファイン、つまり全体の10%というのろさだから。
 昨夜は、ホームページ更新後も、ピアノレッスン(10回目)、入浴、寝ながら読書というしつこさであったが、今日は駄目だな。いよいよ追い詰められた感がある。

4月25日(火)「やっぱり絶不調・・・の風さん」
 とんでもないタイトルをつけてしまった。これでは、二度と大型連続有休は取れない、取っても意味ない、と自分で宣言しているようなものだ。まずい!
 今日は、切支丹屋敷の調査にずいぶん時間をかけてしまった。いろんな事典とか江戸の坂の本とか江戸切絵図、江戸名所図会なんかをかたっぱしから広げて、大変だった。実は、この調査は連休前に一度やったのだが(現地調査もしたこと、覚えていますか? 気まぐれ日記1月16日(日)「12855歩の取材」参照)、納得行かず、再挑戦となった。しかし、はっきり言って、よく分かんなーい。小説だから、最後はフィクションで埋めるんだけど、史実として押さえるべきところは押さえないといけないのだ(オタク発言かも)。
 昨日、新鷹会のさる会員から、短編原稿が送られてきて、アドバイスを求められていたので、今日コメントをプリントアウトして返送した。どういうことをアドバイスしたかというと、主人公の人間性や過去の人生を描写して、主人公をいかに造形していくかという方法である。主人公のすべての言動に作者が気を配らなければならない、といちいち実例を上げて説明してあげた。他人へのアドバイスは、結局自分の勉強にもなるので、せっせとやってあげた方がいいのだ。しかし、自分の絶不調、何とかならないかなあ。
 気分転換のため、連休中9回目のトレーニングに行った。実は、トレーニングでのエアロバイクの記録、体重、血圧などを93年以来記録していて、エクセルでグラフ化もしてあるのだ。もちろん全部自分で作ったものだ。えへん(といばりながら、本音はボケ防止の一環)。執筆が絶不調なら、トレーニングも絶不調で、エアロバイクは、ベストの75%だった。これでは、頭も体も老化の一途ということかもしれない。やばい!
 キャノンの涌井さんからメールが来た。

風さん

キヤノンの涌井です。奮戦のよし。へたな励ましは致しません。
さて、本日はちょっとした情報です。昨日24日の朝日新聞夕刊の記事です。
4万桁の円周率を暗唱する人が紹介されていました。ギネスものとか。
暗唱の方法は、物語りを数字に当てはめるのだそうな。よって、高尚な遊びになるとのこと。
一般に、高齢になるほど記憶力が低下すると言われているが、そうじゃないんだ、と主張されています。         以上。


4万桁については、絶句以外の何物でもありませんね。他の暗記はどうなんでしょう。右脳を使って映像にして記憶する方法があるらしいですよ。左脳が駄目になっても、右脳がしっかりしていれば、案外ボケは来ないみたいですし。よく、音楽や絵画といった芸術の刺激を与えてボケを直す方法が紹介されていますから、一理あるのでは。
私の絶不調は、右と左、どちらの脳ミソに問題があるのだろう? 両方? やめてよ。すぐ絶不調に行きたがる絶不調ノイローゼ男なんだから。

 もうひとつ、同世代の悩める管理職NOZOKIMAさんから。

最近毎晩に近い覗き魔になりました。アクセスカウントの直近では大いに寄与している、「ニヤニヤ」のNOZOKIMAです。40日の休暇、うらやましいですne。NOZOKIMAも2週間の褒賞休暇をいつとろうか思考中(悩み中)。取ろうと思うだけで、いつ取れるか解らんのです。
というのも、新しい事業所に来たばかりで、それどころではありません。オレも風さんになりた〜い。
いつ取れるかわからん、、、というのも変な話で、自分で決めればいいことです。ところが、その自分にもう一人の自分がいて、そいつが「今休んだらいかんぞ!!」と、デカイ身体にムチを打っているんです。そのムチが「気持ちE〜んです」。オカシ〜インデス。・・・・これって怖いものですよne。でも、もう一人の自分が、これまた虎視眈々と、日夜動きまくって、もう一人のテメエをタタキまくって、、、「休め休め休め」の連呼。
ソーデス、私は風さんではありませんデシタ。
ヒョットシタラヒョットノヒョットッテナンデスカ?の時々覗きのM人間デシタ。 
  風さんの日記、毎晩楽しみにしています。頑張ってください。


 面白いメールで感心しました。テーマは会社人間の象徴みたいな2重人格ですけど、それをアルファベットやカタカナを混ぜながら、視覚的にも表現しています。「気持E〜んです」などは、キー操作が結構むずかしいぞ(だから、酔っ払ってキーボード叩いているとは思えない)。
 今日の分をアップロードしたら、また執筆じゃ〜。

4月26日(水)「やはり俺はのろまか・・・の風さん」
 結局、昨日は2枚分だけ、そして今日は20枚分で、合計72枚分のリファイン終了である。ということは、全体の14.4%ということだ。あ〜、これではダメ! もっとハイスピードでやらなければ、終わらない!
 明後日からは、用事で上京するし、名古屋へ行く用事もある。どうすればリファインのスピードが上がるのだろうか? これが実力だ、と言われれば、それでおしまいだが・・・。
 今夜もピアノレッスンはやめ〜。
 ところで、新兵器のVAIOだが、今のところフリーズとかダウンとか一切なくて快調である。執筆に関して言えば、WORD2000はなかなかスグレモノである。けっこう賢い。執筆以外にも利用して、早く自分用にカスタマイズし、名実共に武器にしたい。

4月27日(木)「高血圧症に悩む風さんの巻」
 いつの頃からか、下の血圧が異常に高い値を示すようになってしまった。年齢と共に遺伝子に書き込まれたプログラムが作動し始めただけだが、何とも気持の良いものではない。うっかりすると100ぐらいを示す(そのときの上の数値は130ぐらいだから、変でしょう?)。とにかく、低くしなければ、というわけで、トレーニングにも通っているし、太らないように気をつけているし、ワイフからは減塩メニューを作ってもらってもいるのだ。しかし、下がらない!
 本人がぶっ倒れる前に、支障が生じた。条件のよい生命保険に乗り換えたいのだが、事前に血圧検査が必要なのだ。実は、今日、その予約をしていたのだが、直前にトレーニング(通算11回目)へ出かけ、チェックしてみたところ、高いのである。トレーニング前はもちろんのこと、トレーニング後も高いのである。それで、急きょ、中止。
 血圧が高いのと執筆の相関は知らないが、今日もきのうと同じように呻吟して、20枚分リファインしたので、合計92枚分となった。18.4%である。これで、明日も東京のホテルで続きをやらねばならぬ。
 ちなみに、ピアノもしばらくできそうもないので、通算11回目を少しやった。

4月28日(金)「おかしい。今日もバイオリズム最低・・・の風さん」
 夕べは結局5時間も眠れなかった。VAIOを持って、分厚い暦の本を持って出発。
 行きの新幹線では、ひたすら暦の勉強。これは長編の後半が、改暦がテーマだからだ。書くのも遅いが、読むのも遅い私は、猛勉強しながら3分の1ぐらいを読んだ。江戸時代以前のことがかなりよく分かった。
 東京へ着いて、八重洲ブックセンターへ。6階の辞典コーナーで、ポルトガル語を調査。知りたい単語が、男性、女性の性で使い分けがあり、どっちにしたらいいのか分からず、文法書も調べるハメに。あちこち読んでみたが、「性が明確でないときは、文法性に従う」という逃げの説明で、結局分からず。好きな方を使うことに風さんは決めた。
 1階の時代小説コーナーに、15日にはなかった私の本(しかも5刷)があったので、明日のために購入した。書店で自分の本を買ったのは、これが初めてである。照れくさかった。4階の数学書コーナーにも私の本は健在(売れ残り?)だった。次回のターゲットである。
 軽く昼食を食べて、銀座第一ホテルに早々とチェックイン。VAIOを立ち上げて、昨日までにリファインできているところを、舐めるようにまたリファインする。これが、また遅い。終わらぬ。
 2時間ほど再リファインしてから、某出版社の編集長と会うため、第一ホテル東京へ向かう。少しでも新橋駅に近いところ、ということで、同じ第一ホテルだが、こっちで会う。1階のロビーで久しぶりに歓談(じゃない、打ち合わせ)する。関孝和の読み物を10月号で載せましょう、ということになった。何としても、夏出版目指してがんばらねば・・・。
 1時間の打ち合わせ後、品川のギャラリー・オキュルスへ向かう。友人Nが企画しているヴィジュアル・ポエトリー展を見に来たのだ。作品についてはコメントは難しい。ぱっと見た感じで、きれいならいいんじゃない、というのが私の見方。友人の作品は、見た目、きれいだった。朝日新聞でも紹介されていたそうである。『現代詩手帳』4月号にも掲載されていて、その場で購入。友人のサインももらった。12畳くらいの狭い画廊だが、けっこう、見学者が入ってくる。どうも私は詩人とは波長が合いそうにない。生と死ぐらいスタンスが違う気がする。もちろん私は死である。それから近所の第2会場になっている書肆『啓祐堂』へ向かう。個人古書店なのだが、ギャラリーのようなディスプレイの仕方で、私の好みにピッタリである。こういう雰囲気は好きだ。置いてある本も厳選されている感じで、パラフィン紙のカバーが照明に映えて、暖かなムードになっている。サイン本が多いのだそうである。パソコンがあったので、図々しく私のホームページを出して宣伝しつつ、お好みに追加してしまった。今度長編が出版できたら、ぜひ置かせていただきたい、とお願いして店を出た。ギャラリー・オキュルスも『啓祐堂』も議員宿舎のすぐ近くである。
 友人Nと夕食後、銀座『貴族』へ向かう。昨年の11月30日以来である。友人Sも合流したが、まだ仕事が残っているのでSは飲まないで歓談(ウーロン茶を3杯)。某出版社の編集長も誘っていたのだが、彼も今ごろ銀座のどこかで仕事中のはずである。Sに引き合わせたかったのだが、仕方ない。不況の出版界だが、忙しいのはよいことだ。ピアノとベースと女性ジャズボーカルという組み合わせは、いつ来ても同じで安心する。また、ここの女の子は、銀座には珍しいのだろうけど、皆、素人っぽい。最後に来た子は、童顔で、お化粧っ気がほとんどなく「すっぴん」に近い。話す内容が浮世離れしていて、少し面食らう。この店には先月くらいから金曜日だけ働いているそうで、犬の訓練士の資格を取るために勉強しているという。かと思うと、作家になりたい、などとも言い出すので、おじさんは大いに翻弄される。正体をばらしたら、目を丸くして驚いてくれたので、本の宣伝をした。買ってくれるという。八重洲ブックセンターを紹介した。ついでにメル友にもなってくれそうである(友人Nにはできなのこと。やーい、やーい)。返事が来たら紹介したい。
 今夜は意外と早く、12時にホテルへ戻り寝た。
 予定では、現地取材にも行くはずだったのだが、バイオリズムをチェックしたら体力0だった。だから、おとなしくホテルで原稿のリファインしていた(わけではない、ホントにピンチなんだってば)。

4月29日(土)「小説家のち大学OBのち小説家・・・の風さん」
 7時半に起床して、シャワーを浴びた後、VAIOを立ち上げて昨日の続きをする。約2時間がんばったが、できない。あと少しで一昨日のところまでのリファインが完了、というところでチェックアウト時間がせまったので、片づけて部屋を出た。
 チェックアウト後、ロビーの椅子に腰かけてVAIOを立ち上げる。WINDOWS98を立ち上げた時点で、バッテリーを7%消費し、残り時間が1時間程度になってしまい、大いに焦る。原稿のWORD2000を立ち上げたら、「不正な処理をしましたので、強制終了されます」というメッセージがVAIO購入後初めて出た。焦る。再起動がなかなかうまく行かず。ようやく原稿が画面に出たところで、バッテリーは残り45分だとさ。最後までやったが、気が散ってうまくできず。あ〜、俺って、やっぱり明治の文豪みたいだなあ。遅筆なわけだぜ。
 地下鉄新橋駅近くのしゃれたコーヒースタンドでパンの朝食を食べる。隣は外人のカップル。米語の発音がきれいで、教養ある米国の都会出身者と思われる。途中で携帯に電話が入り、ワイフのパジェロ・ミニがクレーム処理で修理完了とのこと。意外と早かった。
 12時半に地下鉄神保町駅近くの学士会館へ。大学時代の先生が、勲三等旭日中授章を受章されたので、そのお祝い会出席である。40人ほどが集まった。卒業後20年になるので、懐かしさもあるが、年老いた先生方を見たくないという気持もあって、躊躇はあった。ところが、先生はじめ皆さんほとんどお変わりなく、ホッとひと安心。私の「円周率を計算した男」の中の関孝和の風貌は、恩師の風貌をお借りしました、という打ち明け話をしながら朗読し、恩師への感謝の言葉とした(なに? 自分の本の宣伝をしただけだろうって? そうとも言える)。予定を1時間も超える盛り上がりで(3時間半ぐらい)、恩師ご夫妻は楽しんでいただけたのではないだろうか。
 お開きになるやいなや、東京駅へ直行し、新幹線の人になる。帰りの新幹線では、また暦の勉強である。3分の1を勉強し、全体の3分の2を読んだことになる。かなり史実が把握できた。
 帰宅したら、先日原稿に対するアドバイスを書き送った方から、お礼FAXが届いていた。本当に、お役に立てばいいが。クレジットカードの10万円を超える請求書も来ており、脱力。
 明日も名古屋なので、とりあえずホームページの更新だけは、と今これをやっているわけ。

4月30日(日)「映画館の映画よりホテルの映画の方が面白かった風さん」
 今日は17回目の結婚記念日である。
 午後から名古屋へ出かけ、先ずVAIOのメモリを増設する方法を指南してもらうためコンプマートへ寄った。S社は自社でのメモリー増設しか認可していないので、取説にはメモリーの増設方法が記載されていないのである。一度トライしてみたのだが、分解方法が分からず断念していた。さすが、コンプマートは親切にアドバイスしてくれて、彼らが見ている所で、自分で無事交換できた。コントロールパネル、システムの確認をし、メモリーは127MBとなっていた。これでVAIOは、CPU、メモリー、HDすべてデスクトップを上回った。満足。
 事前に狙いを定めず、ワイフと映画を見に行った。ところが、これは、というのがない。適当に選んだのが、ブルース・ウィルスなどが出ている「マーシャル・ロー(戒厳令)」だったが、駄作であった。単にブルックリンに戒厳令を敷いたらどうなるか、程度のアイデアに基づく作品で、それ以上の価値はまるでなかった。
 結婚記念日ということもあり、某Kホテルに宿泊したのだが、ここで見た有料テレビの映画が実に面白かった。ショーン・コネリーの「エントラップメント」である。共演のキャサリン・ゼタ・ジョーンズが魅力的だったのも良かったが、二人の会話が実にカッコいいのだ。キャラクターを反映した練られた台詞であり、小説の勉強になる(つまり私には難しい芸当である)。映画だからいいのかもしれないが、小説の場合不足しているのは、二人の過去の設定不足ぐらいですか。ま、とにかく、ショーン・コネリーのカッコ良さとキャサリンの魅力(二人の年齢差が実にいい雰囲気を醸し出している)が溢れた良い作品であった。


 気まぐれ日記 00年5月へつづく