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気まぐれ日記 2000年5月
5月1日(月)「14年前に約束したパーティに同伴した風さん」
昨日から宿泊している某Kホテルで、「2000年の焦点」というパーティがあった。
実は、14年前に会社で、「2000年の5月1日に某Kホテルで会いましょう」というカードが一部の人々に配られた。たまたまワイフはそれをもらった一人で、当時から、この日が予定通り訪れることを心待ちにしていた。2重人格の私としては、全く気にしていなかった。先ず、会社人間の私としては、そんなカードがもらえる好人物ではなかったし、そんなカードなどは仕事の邪魔としか考えられなかった。一方、非会社人間の私としては、14年後も会社に勤めているとは思えなかったし、たとえ勤めているとしても、休日まで会社の人間と顔を合わせることなど愚の骨頂と決めつけていた。
それが、あっという間に14年が経過して、今でも同じ会社に勤めている者も、またこの間にさまざまな理由で退社した者も、予定通りに集まることになったのである。一種の同窓会ではあるが、14年前は楽しかったねえ、という話が多く(私は違う)けっこう盛り上がっていた。ワイフも満足していた。特に結婚や出産で退社した女性もたくさん参加していたが、昔とほとんど変わっておらず、昔も今も幸せなんだなあと思った。
2010年の5月1日にまたここで会おう、ということになって解散したが、経営状態が悪化している某Kホテルの存続がきわめて危ない。チェックイン時に確認すると、何かの会員になっている場合の優待制度が何もない、というひどさ。18階にあったレストランが営業をやめてしまったという無策ぶり。これでは、ちょっとね。私としては、思い出の多いホテルだけに腹が立つ。
夕方、ワイフの新車の注文をし、修理の終わったパジェロ・ミニを受け取って帰宅した。
ワイフにとっては、日常から脱していた1日だったそうだ。私にとっては、執筆から離れていた日常に近い1日だったのかもしれない。
5月2日(火)「ラストスパートできるか・・・の風さん」
4日間も執筆から離れていたことになる。最後が92枚分で18.4%だった。今日からは、マイペースも無視して、とにかく「やるっきゃない」で行くことにした。
結局、今日は、118枚分までリファイン完了した。23.6%ということになる。明日は、さらに加速する見込みである。
5月7日(日)「40連休をしめくくって・・・の風さん」
トレーニングもピアノ・レッスンもプレステ2もホームページ更新も・・・一切を停止して、ラスト・スパートしてみた。
結論は、明日の編集長への言い訳をどうしようか思案中・・・ちゃんちゃん、である。
3日は翌朝の4時半まで粘って(も)、156枚。実は、書式のミスも発見され、4枚ぐらいが空しく消えた。4日は会社関係の結婚披露宴に出かけた。2時間の仮眠で出かけたため、帰りの電車で寝過ごして、ひと駅通り過ぎて、また戻る始末。その日は169枚まで。5日に気を取り直してがんばるも、190枚まで。この時点で、ラストスパートは不発と断定。自分のペースを再再再再再再再再再再認識した。6日は、朝からひたすら資料読みに明け暮れた。結果、194枚まで。最終日の今日は、昨日の資料読みの結果を打ち込んで、208枚までリファイン完了、予想完成枚数500枚とすると、41.6%ということになる。
なあんだ、けっこう出来たじゃない? と思っているあなた! 私の40連休は、今日で、お、し、ま、い、なのですよ! このペースで、これから会社勤務を続けながら、リファインしていったとすると、どれだけかかるか、分かりますか? 分かった人は、答を返信メールして下さい。正解者の方へは、私から、恨みの逆返信メールが届くであろう。
40連休を利用して、本業作家生活シミュレーションをしてみた。その結果、分かったことは、やはり私の遅筆は直らない、ということ。本職の作家の人を、改めて、心から尊敬申し上げます(あ、2足のワラジの鈴木 輝一郎さんは、それ以上です)。その他に気付いたこととしては、すげえ運動不足になるみたいで、少なくとも1日おきのトレーニングは必須ですね。血圧も上がって、今度の健診が心配。最後に、ワイフと楽しい老後生活シミュレーションができると思ったら、とんでもござんせん。ワイフがホント忙しくて、ほとんど相手をしてもらえなかった、というのが結論です。結局、ランチを1回とショッピングに1回行っただけ(結婚記念日と2000年の焦点パーティは別よ)。総括すると、今すぐ専業作家になっても、某会社であくせく働いている姿がそのまま自宅でも展開されていたみたいである。
明日の更新では、編集長との電話相談結果を書きたい。
5月8日(月)「某会社へ職場復帰・・・の風さん」
再び寝不足と疲労と興奮の日々が始まった。これで、もし連休中より血圧が下がったら、わたしゃ泣けるであろう。11日 血圧検診との通知が届いていた。
出版社の編集長へ嘆きのTELをした。これ以上編集長を騙すわけには行かないので、今のペースではいつできるか読めない、と白状してしまった。泣きついた形。編集長はクールなので、アドバイスするにしても最後まで書いてください、という至極当然のお言葉であった。結局、後半のリファインは出来が悪くてもいいから、6月4日までに全部書き上げて、翌日発送、という有り難い提案をしていただいので、私としては、これが最後の締め切りと考えて取り組むことに決意した。
スローペースになっている最大の理由は、時代考証である。舞台になっている時代の、背景、事件、気候、風土、地理もろもろの裏をとりながら進めているため、日本史の先生ではない私としては、受験生のように頭がパニック状態である。時代考証をする理由のひとつとして、こういうのがある。最近、少年犯罪が新聞テレビを賑わせているが、現代小説で、登場人物にこの少年犯罪事件を語らせるとする。そうすると、現代という時代のひとつの側面が象徴的に表現できる。同時に、登場人物それぞれに、事件に対するコメントを違った視点で語らせると、各登場人物のものの考え方を描くことができる。100年後に、この現代小説を読んでもらうと、それは歴史時代小説になっている。てなことを、過去を舞台にしてやったりしようとすると、色々調べてみる必要があるわけ。いいネタがあれば利用する。面白いネタでも、歴史読み物ではないので、採用しないこともある。
今日は職場に宇宙人田中太郎・・・じゃなかった浦島太郎として復帰したため、周囲に迷惑をかけないように(うそうそ)、さっさと帰宅した。
5月9日(火)「休暇明けに休暇が必要?・・・の風さん」
職場復帰2日目にして、もう疲労を感じている。普通は休暇で疲れが取れて、元気に職場復帰しているはずなのに、私の場合は、ますます虚弱な体になってしまったようだ。
足の疲労が不快指数100で、パソコンに向かう気になれず、藤原正彦先生の『心は孤独な数学者』(新潮社)の中の「インドの事務員からの手紙」を読み出す。ラマヌジャンの話なのだが、まるで小説のように面白い。話も面白いが、文章は実に洗練されているし、エピソードがどれもこれも適切である。そして、大サービスで著者の人柄が明確に出ている。いかにも理数系の大学教授らしい、曲がったことが大嫌いの感じ。残念ながら就寝時間になってしまったので、途中までで本を閉じたが、勉強になる。数学者だからと言って、どういうのが数学者らしいのか、数学の天才とはどういう人を指すのか、素人的なとらえ方では失敗することを教えてくれる本である。
とにかく疲れているので、11時半に就寝した。
5月10日(水)「肩が凝ったぜ・・・の風さん」
今日は、昼前から頭痛がひどく、頭痛薬を持っていなかったので、ずっと我慢して仕事をして、夕方早々に帰宅した。食後、頭痛薬を飲んで、しばらく安静にしていたら、徐々に頭痛が引いていった。頭痛がおさまってきたら、今度はひどく右肩が凝っていることに気付いた。本来肩など凝る人ではないのだが、凝っているものは凝っているので、妻と息子と娘を順に脅して、揉んでもらう。かなりしつこい右肩の凝りで、変だなあ、と思っていたのだが、やっと原因が分かった。今日は、ワープロでなく、手書きで報告書を書いたのだ。ご存じの方はご存じで、知らない人は知らないのだが(当たり前か)、私は生来右利きなのだが、大学在学中から、書痙のために左手で字を書くようになった。それで、今日は久しぶりに左手でせっせと報告書を作成したわけだが、字を書かない右の肩の方に妙なストレスがたまったらしい。何とか家族の肩もみによって、楽になったので、今こうして自室でパソコンに向かっている。
これが終わったら、昨日の続きを読むつもりだ。
え? 原稿はどうするのかって? 限られた時間にあっちもこっちもできませんってば!
5月11日(木)「相変わらず血圧が高いぜ・・・の風さん」
5月8日の日記にも書いたように、はたして会社に行っているのと、行っていないのとで、どっちが血圧が高いか、その結果によっては、私は自分の性格を呪わなければならない。・・・というわけで、今日、会社の診療所で血圧の検査があり、いつも通り高かった(140と100)。「連休明けで体調が超最低だから」とごまかして逃げてこようとしたのだが、「来月もう一度測ってみましょう」とキッパリ言われた。原稿執筆で忙しいのに、はたして血圧が下がるかどうか、これは非常にやばい状況ではある。
原稿執筆と言えば、今朝の通勤途上、運転しながら、良いアイデアが浮かんだので、停車中にしっかりメモしておいた。職場復帰して戦場のような忙しさになると、通勤途中も頭の中は会社の仕事のことで一杯になってしまう。そして、様々の障害に対して、次から次へと打開策が浮かび、自らのアクションアイテムがだだーっと整理されてしまうという職業病を病んで、早20年である。それが、今朝のように、取り組み中の原稿のアイデアが浮かぶというのは、まだまだリフレッシュの効果が残っているわけで、うれしくなってしまう。
リフレッシュ休暇の報告書を書いて、上司(担当取締役)の承認印をもらった。内容は、小説の原稿に取り組んだが、最後まで行かなかったという顛末(てんまつ)を正直に書いた。この報告書はそのまま人事部へ届く。おそらく、人事の某専務が読んで、涙を流して喜ぶであろう。某一流企業に勤める私は、社内で怖いものなしの作家で通っているが、実際は、上にも書いたように、うっかりすると、職場の方が血圧が下がる、会社人間である。悲しい性(さが)だ。・・・明日は早朝ミーティングがあるので、早寝しなくては・・・おっとっと、また、これだ。
5月12日(金)「印刷してみた風さん」
生活の変化を何とか乗り切った感があるので、さきほど連休中に書いた原稿を印刷してみた。書式は適当にしたけれども、200枚近いプリントアウトは壮観であった。量にも驚いたが、パソコンで小説の原稿を書いたメリットとして印刷スピードがあるけれども、やはりワープロ機との違いをまざまざと見せつけられた。
印刷してみた狙いは他にもある。手直し・リファインの見当付けをプリントアウトした原稿でやっておいて、一気にパソコンで処理できないか、と考えたからである。さっそく明日からトライしてみるつもり。
今日は、仕事でパソコンを使ってある資料作りをしていたのだが、どうも仕事用の文章と小説原稿用の文章がクロスオーバーしてきた気がする。どういうことかと言うと、今まで仕事と創作は思考回路が全然違う、とわめいていたのだが、今日突然、同じ気がしてきたのである。もちろん全く同じという意味ではなく、読者を想定して書いているために、読者の視点を意識しながら書いていることに気付いたのである。これは大発見だ、と思いたかったが、結局、読者を意識したことにより、小説同様に文章作成がきわめて鈍くなっていたわけで、思わず「泣けるぜ」とつぶやいていた。・・・遅筆が悲しい風さんでした。
5月13日(土)「ありゃ、また期待外れ・・・の風さん」
早起きして、昨日の作戦通りリファインを始めたが、はかどらない! 230枚分(46%)リファイン完である。
本日の診断結果は、私は文章が下手!
高血圧同病の友人からメールが来たので、のせちゃうことにした。
「きんとん税務通信」というタイトルで、毎回送ってくれる友人は、税理士もしています。そのうち大作家になったら専任税理士やってもらうんだい!・・・って言えないよなあ、こんなんじゃ。
ひさしぶり。。。
血圧高いのか・・・
実は小生も高く、薬を飲んでいます。
寝不足が1番良くないようです。
それに、塩分の摂りすぎ・・・
今日もラーメンのスープをのみほしました。^^;
一旦薬を飲むと、保険の加入に障害があり何かと困っています。
お互い注意して、がんばりましょう。
HPの字数が多くて読みにくいような気がするけど・・・。
どうかな。。。
ぼくのホームページは、ぎっちり書いてあって読みにくいとのことなので、彼のメールは、そのままのせました。4月27日の日記も読んでくれたんだねえ。有利な保険にのせかえたいのだけど、はたしていつ血圧が下がることやら。血圧が上昇し過ぎて死んでしまう前に、長編は書き上げなければいけないし。うーん。人生いろいろだが。
5月14日(日)「土日だけじゃダメだぞ、やっぱり・・・の風さん」
今日も馬鹿みたいに執筆に専念しましたが、結果は248枚分(49.6%)までリファイン完でした。明日からは、ウィークデーもきばってみんべえ!(どこの国の言葉だ?)
さて、今日も楽しいメールを紹介しましょう。先月銀座の貴族でお会いした葉子さんです。何度もアクセスに挑戦してくれたのですが、最後は「~」がネックで、なかなか入力できなかったそうですが、努力の甲斐あって、「風さんのホームページ見れました」メールが届きました。
(^0^)ばんざーい!!
風さんの、ホームページが見れました。
アイボvsシルバーが、可愛い!!!
お蔭様で、~~~~~~~~~~~どうです!~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ちゃんとできるようになりましたよ。うふふ。
でも、もう、こんな時間になってしまいました。
また、時間があるときに、ゆっくり、見ようとおもいます。
それじゃ、また、メールします。
葉子
より
そうそう、~~~~
このマークは簡単でした。でも、やっぱり、ホームページから、アクセスできません
でした。
どうして????とほほ、、
ま、何にしても、風さんの、ホームページがみれたので、今はそのことは、忘れま
す。うふふ。
おめでとうございます。本当によかったね(と言いながら、一番喜んでいるのはボクだったりして・・・)。
このメール、タイトルもすごいよ。
「おほほほ、私はついに~~~~~ができるようになりました。」
ですからね。とにかく、にょろにょろ「~」の連続が、つながると線になるんだからなあ。
つい数日前まで大相撲が始まっているのも知らずにいた仙人みたいな風さんでしたが、葉子さんのメールで救われた気がしました。うふふ。
5月15日(月)「深刻な一日・・・の風さん」
原稿が遅れているので、15日定例の勉強会も欠席です。さっさと仕事して、早く帰宅して原稿を書こうと思っていたら、朝もはよから「知人の不幸」の知らせがありました。昨日、大動脈瘤破裂で死亡したとのことです。仕事仲間ですが、とても人柄のいい方で、一緒に仕事していて清々しい思いをしました。昨日の小渕元総理の62歳脳梗塞も若くてもったいない、と思いましたが、同じ日に亡くなった知人は49歳です。まだお子さんが高校、中学、小学ということで、一家の柱を失ったということは、この先はとても想像できません。バタバタと仕事して、通夜に行って来ました。大垣市斎場です。勤務先からはJR新快速でも一時間ほどかかるので、書店で文庫本を購入して電車の中で往復読みました。通夜はかなりの参列者で、喪主は未亡人、お焼香のとき涙をふきながら一人ひとりに頭を下げているのが気の毒でした。子どもさんがたは、突然のことで、どういう態度をとったらいいのか分からなかったみたいでした。行きは駅からタクシーでしたが、帰りは駅まで5人で歩きました。30分のおしゃべりウォーキングは、とんぼ返り通夜と違って供養になった気がしました。そろそろ花粉の飛散も減っただろう、と今朝は薬を飲まずに出かけてきたのですが、駅に着く頃には、花粉症が最悪になってきました。電車では、結局100ページほど読めましたが、今書いている長編のまずい部分が、どかーん、と目の前に見えました。やはり小説を読みながら書いていないと、独善的になるのだな、ということが分かりました。故人が通夜に出かけてきた私にプレゼントしてくれたのかもしれません。同じ14日に、俳優の三浦洋一さんも亡くなったことを知りました。46歳。わたしと同じ年齢です。気を付けなければ(何を気を付けるのだ?)。急死しても、家族が困らないように、徐々に準備していかねばならない、ということですよ。帰宅したのが10時過ぎで、入浴、夕食、花粉症対策でおしまい。合掌。
5月16日(火)「昨日の続きだな・・・の風さん」
14日に亡くなった人が多いと書いたけれども、13日にジャンボ鶴田も亡くなっていたのでびっくりしました。昨夜は、ホームページをアップした後、自分の個人メモ(所有しているクレジットカードとか通帳などの一覧)をプリントアウトして、ワイフに渡してから寝ました。全部でA4で4ページもありましたよ。ぽっくり死んだ後で、色々なところへ連絡して解約とかしないと、口座から知らない間にどんどん落ちていきますからね。インターネットのプロバイダー契約とか、携帯電話とか、色々な会員になっているヤツとか定期購読している雑誌とかあるから厄介なんだよね。解約手続きの仕方もちゃんと書いておかなくちゃダメだな。それから、最新の遺影も撮影しておかないと困るよね、きっと。でも、頼むから長編ができるまで、死にたくない。だって、死ぬ準備を完璧にやっている余裕もないんだもん。
5月17日(水)「とりあえず早起きはした・・・風さん」
今朝は5時に起きて、出社前の1時間、原稿書きのための下調査をやりました。以前に読んだ本をもう一度読んだだけなんだけど、ものの見事に忘れているんだよね。ある時期の、碁師(ごし)の生活パターンなんだけどね。
(以下、明朝に続く・・・と)
5月18日(木)「涌井さんの学会誌のユニーク原稿」
日本機械学会誌4月号に、涌井さんの原稿が載っていました。機械制御実践講座「半導体露光装置の制御」です。学会誌にあまり見られないソフトな文体、ユーモアを感じさせる表現が随所に見られました。あまりにも感動したので、職場の仲間に回覧して感想を収集し、涌井さんへメールしました。
では、どんな文章だったか、少し紹介します。技術的な内容は、今回はパスしますのでご容赦のほどを。<1>はじめに・・・「本稿では、まずステッパが鎮座するクリーンルームへと読者をいざなう」<2>・・・「さあ、白いロングブーツのチャックを引き上げて身支度は終わり。いや、マスクをつけることを忘れていた。・・・これで身支度はめでたく完了する」「全面をパネルで被われたやや小ぶりの勉強部屋ほどの装置である。面白くもない単なる箱だ。無性になかが観たい」<3>ステッパとは・・・「それでは、もう少し具体的に、ステッパの中から、動くものの代表として・・・を引きずり出し、これらに施されている制御の実態を明らかにしよう」<4>・・・「ヒーローたる地位の陥落は許されない」<5>おわりに・・・「このようなエネルギー肥大化の悪魔のサイクルを断ち切り、いかに高精度化と・・・」
どうですか。難しい学会誌の中にも、こんなユニークな文章を載せる研究者がいるのですよ。涌井さんの文章力と勇気に喝采。
5月19日(金)「涌井さんへ送ったメールと返事」
涌井さんへ送った感想メールの一部は、次のようなものです。
「凡人にはショックな文と技術でした」・・・師匠
「形容の仕方にこだわりを感じます」・・・MASA&ETSU
「論文らしくない論文で(決して悪い意味ではありません)、興味深く読めました。文の構成や視点が風さんに似た点があるように思うのは私だけでしょうか」・・・Y君(涌井さんの後輩です)
私の発見は、特に後半の技術解説の部分ですが、式をひとつも示していないにもかかわらず、式の意味するところを的確に表現している点でした。「加速度センサで検出される。これを1階積分すると速度信号となり、この信号でリニアモータを駆動すると速度に比例した駆動力を、すなわちダンピングを発生させることができる」といった部分など、です。
涌井さんからもさっそく返信メールが届きました。
いやー、解説記事に対するご丁寧な感想をいただきました。うーん、嬉しい!うれしいな〜(^0^)。←(^レ^)
こんなのはどうでしょうか?本当に有り難うございました。
だんご鼻でない、鼻高々の顔文字、初めて見ました。この後にも、興味深い話題があったのですが、もしかして落ち込んでいるとマズイので、省略です。
5月20日(土)「少しは前進・・・の風さん」
夕べはスタローンの「コップランド」をテレビで観て、リラックスして就寝。・・・と、ベッドインした瞬間、良いアイデアが浮かんだので、飛び起きてメモしてから再就寝。今日も朝から頭をリセットしてがんばった。結果、278枚分までリファイン完了。55%ですね。とにかく50%を超えたので、うれしい。
今日は、メル友の亜瑠花さんからのメールを少し紹介します。亜瑠花さんとは、飼っているペットの雑談をしています。亜瑠花さんが飼っているペットのアンジェリカとは、次のような動物です。
うちのアンジェリカはちなみに、げっ歯目 リス亜目リス科
プレーリー属の北アメリカなどの草原に生息している、外見は巨大なりすのような動物で、よく、キャンキャンとなくところから、ドッグとついたのですが、犬ではありません。よく、犬と間違えられるのですが、ぜんぜん犬のような主人に忠実な性格じゃなく、むしろ、わがままなおばさんのような性格です。
うちは団地なので、犬が飼えなくて、気安めに、アンジェリカを飼ったのですが、でも、可愛いから、大好きです。でも、いずれは犬を飼おうと計画してるのですが、両親が反対するので、今少しずつ大きい動物を飼っていって、計画が気づかれないように徐々に動物を増やしてます。ちなみに、最初は文鳥次はアンジェリカ、そろそろ、第3段を考え中だったんですが、母に作戦を気づかれて、家は動物園じゃないんだから、これ以上動物はだめと、くぎをさされました。とほほ、、
それじゃ、また、メールします。亜瑠花より
わがままなおばさんのような性格というのは、そら恐ろしいですね。僕は飼いたくないな。少しずつ大きい動物にしていって、気付かれないように、という作戦は面白いですね。そのペースで、エミュー、ティラノサウルス、マッコウクジラくらいまで行けば、これはギネスもんだったのに(そんなもん団地で飼えるか!?)。
5月21日(日)「体験版ソフトが期限切れ・・・で焦る風さん」
2本目のホームページ作成ソフト体験版も期限切れになってしまいました。早速、再インストールしてみたが、別ドライブに入れてもダメ。VAIOに入れれば、原理的には行けるでしょうが、そんなことをしているゆとりは全くありません。そこでパソコンショップへひとっ走り。約30%OFFで購入できました。しかし、この強力ソフトの力を発揮させるためには、まず原稿を完成させなければなりません。
というわけで、この続きは、またあした・・・。
5月22日(月)「眠い〜・・・の風さん」
昨日も資料調査ではまってしまい、290枚分すなわち58%までしか到達しなかった。いよいよウルトラマンの胸のカラータイマーが点灯しだしたぞ。
というわけで、今日は恥も外聞も捨てて、先を急いだ。今終了したところで、308枚分すなわち61%である。昨日は、ここまでは少なくとも到達したかった。ああ、それにしても遅いし、書き込み不足だ。先を急ぐと書き込み不足が目立つなあ。しかし、しっかり書き込もうとすると、ますます遅くなるし。
思えば学生時代、試験前はいつも準備不足であった。試験範囲をすべて勉強して試験に臨んだことは少なかったなあ。結局、昔から、俺は俺、ということか。とにかく今日は眠いぞ。うおーっ。
5月23日(火)「女に振り回された?・・・風さん」
帰宅時に注文していたワイフの車を受け取りに行きました。ワゴン車で苦節9年になる私は、もう大きな車に飽きたため、今回ワイフにファミリーカーを押しつけました。ワイフが乗っていたのはパジェロミニ(5速マニュアル車)で、私のエスティマを一度も運転してくれませんでした。今日受け取りに行った車というのは、イプーのイプサムです。当然イプサムはオートマチックでしかもコラムシフト。つまりエスティマと同じ。冷ややかにワイフにイプーを押しつけたわけですが、一応運転指導をするべく、受け取ってすぐ超特急で帰りました。ガソリンが入ってなかったので、途中で満タン給油して、6時40分ごろに携帯でワイフへTELしました。明るいうちに運転指導するため、帰宅予想時間を連絡したわけです。と、ところが、こういう亭主の勝手な思いやりは全く通じておらず、家に着いてみると、首を長くして待っていたはずのワイフは、町内会費の収集に歩き回っているではありませんか。早く終わらせるべくイプーに乗せて、しぶしぶそれが終わるのを待って(さっさと集金してしまえばいいのに、べちゃべちゃ喋っている)、自宅へ戻ると、来客ではないか。これで、またひと喋り。ようやく終わったので「もう教えてやんない!」とすねながらも、コラムシフトだけは操作を指導。ところが、家の回りを1周して、もうおしまい。それもそうだぜ。夕食の時間だ。ところが、家に入ると、まるで食事の準備ができていない。いらいら・・・。頭に来たので、食後、イプーでミスタードーナッツまでドライブしました。ワイフと小4の次女がついてきて、ドーナッツを買ったら、ポイントカードが、4枚、5、3、2、1点というハイスコアで、見事プレゼントをゲット(だからと言って、怒りがおさまったわけではありません)。
遅く、自分の部屋へ入って、パソコンを立ち上げたら、突然、若い女の声が・・・。画面を見てなかったので、これは幻聴か、と思いつつ、ドアを開けて外の様子を探るという老人現象。外に妙齢の美女が立っているなんてうれしい話はありませんでしたね、やはり。ここで、ようやくパソコンの異常に気が付きました。e−マスコットというプログラムがインストールされていたのです。画面に解散したSPEEDが登場して、犯人が判明。中2の長女が中間試験中にもかかわらず、お父さまのパソコンを勝手に操作。大好きな今井絵理子君を画面に侵入させて、この厳格なお父さまに「絵理子でーす」「ふーん」「何してるのー?」などと囁かせていたのです。再び怒った私は「もう高校はあきらめて、中学卒業したら自衛隊へ行け。女が少ないからモテモテだぞ。鉄砲が撃てるし、戦車の操縦もできるぞ」とどなりつつ「上原多香子をインストールしたいのじゃが、どないするの?」と猫なで声で聞き、別のCDをちゃっかり借りました(こうしている間も、横で絵理子がうるさい)。上原多香子は来月ノートパソコンへ入れることにしました。なんという夜!
5月24日(水)「少しはやったぜ・・・の風さん」
今週は寝不足を覚悟で執筆することにしたので、今日は、313枚まで行った。62%である。
5月25日(木)「ウィルスにやられた風さんの巻」
昨日、のどが痛くて変だな、と思っていたら、今日は、何と体の節々が痛い。おまけに目が覚めたら左わき腹が痛くて、お腹がピーヒャララ。あららってんで、焦ったが、とりあえず薬を飲んで出勤しました。しかし、午前中から体が熱く、黄信号を感じました。昼過ぎに会社の診療所へ行ってみると、微熱があって(37.1度)、医者いわく、「のどが真っ赤ですよ。こりゃ、ウィルス侵入しましたね」というわけで、ごっそり薬をいただきました。
それで、定時で直帰し、汗だらけの体にシャワーを浴びて、夕食をとってからソファでダウン。午前1時半ごろ「ちゃんと布団で寝なさい」を合図に飛び起きました。体は本調子でなかったけれど、原稿は赤信号なので、再びシャワーを浴びてから、執念で執筆を開始しました。結局、翌朝の6時までがんばって、ようやく317枚ですよ。昨日から4枚しか進捗していないというのろさ。しかし、63%ですね。
5月26日(金)「変な一日・・・の風さん」
寝不足で頭脳は霞がかかっているが、仕方ありません。これが人生です。薬が効いているが、午後を休みにしました。まっすぐ帰宅、と言いたいところだが、床屋へ直行。カットしてもらいながら、ひたすら眠る。仮眠代金3500円を支払って帰宅。体を休めていたら、40連休中、あんなに冷たかったワイフがお茶でも飲みに行かない?ときました。おいらにイプーを運転させようというワナです。その手に乗るものか、とは思ったが、ケーキセットの誘惑に負けて出かけた。ついでに近辺をドライブしてしまいました。帰宅後、執筆に復帰しましたが、午後の休みはなかったも同然。結局、332枚で、66%です。ああ、明日こそ・・・。
5月27日(土)「また徹夜じゃ・・・の風さん」
今日中に切りのいいところまで・・・は行ったのですが、次のステップに勢いをつけるために資料の整理を始めたら、これが運のツキというやつでして、そのまま徹夜して、6時過ぎに小1時間の仮眠を取っただけです。
切りのいいところまで・・・というのは、352枚ですから70%ということですね。もうフラフラですわ。
5月28日(日)「だめだ。また難しい局面に落ち込んでしまった・・・の風さん」
もっと簡単な作品にするべきだった。ネタが多すぎて、ややこしくて、しかも時代考証が難しい。これじゃ、相当に後から平易に直していかないと、誰も読んでくれないぞ。と本人は何度も呟いているのですが、いまさら後戻りできねえし・・・と、ひたすら突き進んでいるんですよ。それで、資料調査が夕方まで続いて、今日の到達点は、362枚です。つまり72%ということです。あ〜、あと1週間でできるのだろうか?
ま、今夜は、早く寝ます。おやすみなさ〜い。よし、明日こそ・・・。
5月29日(月)「366枚で、73%でした」
5月30日(火)「知人のお通夜に参列・・・の風さん」
先週、もしかすると、と連絡のあった知人の奥さんが昨日亡くなられたので、帰宅途中、お通夜に行ってきました。すい臓がんで、49歳でした。つい先日の知人と同じ年齢です。病気が病気ですから、現代医学では簡単には直りません。とは言うものの、早過ぎます。知人とは会社の仕事で実によくしていただいたので、こういう場合は気の毒でなりません。うちと同じで、社内結婚でした。お子さんもまだ20歳と16歳ということで、親を失うには早過ぎます。知人も、まだ会社は現役ですが、余生を考えれば、まだ半分くらいあるわけで、伴侶のいない老後は長過ぎますよね。通夜が始まる前に知人と会って少し話しました。それから境内をひとりで歩く知人の痩躯が何とも寂しげで、私は通夜の後、少し遠回りをして、ワイフの好きなドーナッツを買って帰りましたよ。
370枚で、74%です。
5月31日(水)「いらいらしてるぜ。374枚で、74.8%でした」
気まぐれ日記 00年6月へつづく